本を読み終わり、頭の中では色々考えているのに文字にするのを怠ってしまう筆無精っぷりを改善したいなと思いながら、書ける時に書けばいいじゃないかと思ったり。そんな以前読んだ本の感想を思い出しながら書いていく。筆まめな人に憧れる。
幻冬舎文庫から出ている明け方の若者たち。北村匠海で映画化もされているこの作品。文庫発売後に買って、映画化前には読んでるので随分前だ。 昨年末だったので、読んだのはおそらく11月末~12月中旬くらいという、ずいぶん前なんだなということに驚く。
明け方の若者たちを知ったきっかけは本屋で見かけたとか、映画を公開するからとかではなく、作者のカツセマサヒコのやっているラジオ(NIGHT DIVER/東京FMで土曜日26:00~から放送中)を聞いていたから。このラジオ聴き始めるまで、失礼ながらカツセマサヒコの本も読んだことなかったし存在すら知らなかった。 昨年の4月から始まった番組であるが、新番組をチェックしてる中でたまたま見つけて聞き始め、映画化を知りそして文庫化情報も知り読むに至った。ラジオの方はカツセマサヒコが音楽好きということもあって、音楽の話題やゲストが多いけど、聞きやすい声で深夜にまったりと聞くのにいい番組なので興味があれば是非。番組内で流れる曲を最近Spotifyでまとめてくれたのもけっこうお気に入り。
ようやく本題へとはいっていくわけだが、明け方の若者たちを読んだ後に思うこととして、これは俺の物語なんじゃないかという気持ちにさせられること。こんな感じの感想を持つのは私だけでは無いのではないかと勝手に思っている。主人公と相手の関係性ほど特殊でなくても、自分と相手との思いの差、大学生から社会人になってからの理想と現実のギャップ、若いからこそ出来ていた当時の思い出、そういったものが一気に溢れ出してきて胸を締め付けてくる。若者向けのような形で紹介されているのをよく見かけるのだが、個人的にはある程度年代を重ねたおじさん、おばさん達の方が楽しく懐古しながら読めるのではないかなと思っている。
同世代が読むには少し苦しい思いをするかもしれないと思いながら、そういうことに苦悩しながら日々生きていくのも人生だなとも思う。
この作品内には共感出来るような言葉が多くある。個人的に一番それなーとなったのが、
「相手への絶対的な好意があれば、どれだけ忙しくても返事はできる。」
自分が好きだった相手との連絡を取るときを考えてもらえれば分かりやすいだろう。相手から連絡来るのが嬉しくて、どんなに忙しかったとしてもどんなことを書いてくれてるか見たくて、それに対して反応したくて、そのために時間を見つけトイレに行くちょっとした時間や飲み物買い行くちょっとした時間で文章を作り送る。そういうことをしていたのではないだろうか。
それをしなくなった時というのは、自分の中での優先順位が変わってきてるのではないだろうかと思う。関係性が付き合う前から後に変わった安心感によっても変わるかもしれない。それでも相手への好意があれば、自然と反応は早くなるのではないかと思っている。
最近めっきり連絡するのも遅れがちな自分への戒めの一文でもある。何かと理由をつけて後回しにしてるのは好意が薄れているからなのか。それでも大丈夫だろうという甘えか。
映画化もしているけど、個人的にはやっぱり原作の小説読んでもらう方が色々としっくりくるかな。映像作品も入口としては悪くないんだけど、細かい描写に関してはどうしても時間の都合などによって原作から省かれてそれ説明足りてるかなと気になってしまうだけにね。
映画だけみたよーって人には本を読むのもおすすめします。