自宅前の道路で


捜しに出ていた


しゅらママ

妹ちゃん夫婦

甥っ子ちゃんの前で車にひかれてしまったナナちゃん。


タイヤに巻き込まれて車が通過した後ぐったりとなったまま横になっていたそうです。


すぐに駆け寄ると目はこちらを追うものの声も出さずただぐったりしたまま。


かかりつけの獣医さんに電話すると連休中にも係わらず病院は開いていて

院長先生もおられるとのこと。


妹ちゃんの旦那ちゃんの運転で急いで病院へ運びました。


しゅらはその時、仕事中で‥

しゅらママから一報を受けて簡単に仕事を引き継いで‥とりあえず実家に向かいました。


実家の隣の妹ちゃん宅に着くと甥っ子ちゃんが号泣してました。


甥っ子ちゃんはナナちゃんが心配なのと同時に

ナナちゃんをひいた車に対しての怒りで号泣していました。


ナナちゃんをひいた車は、自宅前の道でよく見かける産廃業者のグレーのトラック。

車体に社名も入っているのでどこの車かはすぐにわかります。


20kg弱のワコンをひいたのだから絶対に何かあったのは気づいたハズです。


それでもその車、減速しただけでそのまま走り去ってしまったそうです。


私たち家族は

ナナが脱走するたび


ナナのことも心配ですが、ナナをひいたりはねたりしたことで

よそ様に迷惑や不愉快な想いをさせたり、大事故につながったりしないかがとても心配でした。


実際事故が起こってしまったわけですが、2次、3次被害が起こらなかったことに安堵しています。


もしあの時、ナナをひいてしまった運転手さんが車から降りてきても責めるどころかお詫びしたと思うのです。


なのでノーリアクションのまま車が走り去ってしまっても

『あぁ~行っちゃうんだぁ~』と非情な振る舞いに驚きはしましたが

“そういう人もいるんだ”と思い大事故にならなくて良かったとあまり気にとめていなかったのですが…


事故の一部始終を見ていた甥っ子ちゃんは


『どーしてあの車はとまらなかったんだ』

『なんで悪いことをしたのにあやまらないんだ』

『ナナちゃんのことは心配じゃないのか』

『あの車は今頃おまわりさんにつかまってるハズだ』


などいうようなことを言いながら号泣してました。


いや‥ホントだよね。


しゅらたちの想いは大人の事情。

甥っ子ちゃんの想いが正しくて‥正常なんだよね。


トラックの運転手さんにとっては「たかが犬」だったかもしれないし

面倒に巻き込まれたくなかったのかもしれないけど‥


面倒とか

大人の事情とか

飼い主の責任とか

犬嫌いとか

そんなことは関係なく


犬…命あるものをひいっちゃったんだもん


やっぱり車をとめて謝ったり心配したりするのが正しい心なんだよね。


しゅらだってもちろんそうするもんね。


治療費請求したりしないんだから‥せめてあの時車から降りてナナのこと案じてほしかったよね‥運転手さん。



「心ある行動」の大切さ、甥っ子ちゃんの涙から改めて学びました。



さて肝心のナナちゃんの容態ですが‥



事故当日の夕方、家族全員で病院へ出向きました。


右側の腰から脚にかけての皮がガバッと剥けており

そのままでは組織が壊死してしまうのですぐに縫い合わせたそうです。


それと左前足の骨折

そして骨盤がボロボロに砕けてるとのこと。


先生がおっしゃっるには骨折は治せて歩いたり走ったり出来るようになるでしょう‥とのことなんだけど


心配は内臓。


今のところ大きな損傷(破裂など)は見受けられないとのことなのですが

頭や内臓に損傷がないかが72時間後でないとハッキリわからないんだって。


72時間‥3日かぁ…。


がんばれナナちゃん!


ものすごく心配で重い空気のゴールデンウィーク後半がスタートしたのでした。


(続く)