40代で通信制短大を卒業し、現在はFPの視点で「暮らしの最適化」を実践。

 父の介護と向き合いながら、55坪の家の出口戦略や学び直しの日々について綴っています。

 

前回の記事では、築24年のわが家を維持するコストについてお話ししました。 

「家」という箱を整える一方で、ずっと向き合えずにいたのがその中にある「思い出」の整理です。

押し入れの奥に置かれたまま、いつの間にか卒業から11年が経っていた【息子のランドセル】

「いつかどうにかしなければ」と思い続けてきたその思い出に、ようやく一つの「出口」を見つけました。

 

11年目の春に申し込んだリメイク

男の子が6年間使ったものなので、寄付できるほど綺麗ではない。

けれど、購入先である土屋鞄の革は今もしっかりとした風合いを保っていました。

家全体の出口戦略を考える中で、このランドセルも今の自分たちに合う形に変えようと決心したのが、昨年の3月。

卒業から11年が経った春のことでした。

 

“実用”か“記憶”か、息子との対話

私自身、家の中に何かを飾るという習慣がありません。 

そのため、当初はペンケースなど日常で使える実用的なものを頼むつもりでした。

ところが、息子に相談してみると意外な答えが…

「思い出は思い出として、飾っておくのが好き。自分ならフォトフレームを選ぶかな」

毎日持ち歩くことだけが活用ではない。

あの日々の記憶をランドセルの革で額装する。

そんな残し方も素敵だなと、息子の言葉で考え直しました。

 

1年待って、12年目に届いた新しい姿

卒業から11年以上が経過していたため、革の劣化を心配して事前に写真を送り、職人さんに判断を仰ぎました。

「大丈夫です」との回答をいただき、フォトフレームとカードケースを申し込み。

そこから職人さんの手によって丁寧にリメイクされ、手元に届いたのは約1年後の今日、1月末のこと。 

卒業から数えてちょうど12年目の冬でした。

 

思い出を整理するコスト

リメイクの価格は23,500円、この5年で約2倍に上がっていました。 

それでも、12年越しに届いたフォトフレームを手にした時、長く重く感じていた「どうにかしなきゃ」という問題を解決できたことで、とても晴れやかな気持ちになりました。

土屋鞄のリメイク申し込みは、毎年春頃の期間限定です。 

「捨てられないけれど、そのままにしておくのはもったいない」

 そんな思い出の出口を探している方の、ひとつのヒントになれば幸いです。


※内側の水色部分がうっすら黒いのは、小学生時代の息子がつけた鉛筆の芯の汚れです。