ファーストラインの第9クール(17〜18週)の経過です。
今日はいつものように診察日でしたが、いろいろあってぐったりしてます。詳しくは後述。



<クール初めの診察内容・処方薬>

タルセバ(エルロチニブ)100mgは引き続き継続です。サイラムザ(ラムシルマブ)10mlも無事に投与しました。肝臓の値(総ビリルビン、AST、ALT)は少し上がり、相変わらずアップダウンを繰り返していますが、無事にラムシルマブを投与できるとやっぱり安心します。
事前のCT検査の結果も見せてもらえましたが、前回よりもリンパ節の肥大は縮小しているようでした。これは本当にありがたいですね。まだしばらくは効果が続いて欲しいものです。

また皮膚科については、今かかっている病院は毎回診察の先生が変わってしまうシステムのため、次回から担当医を登録し固定してもらうことにしました。
特に今回の先生はやる気が無く、こちらが頼むままに薬を出して終わり、という対応が腹に据えかねたこともあります。自分の残りの日々のQOLを先生のやる気で左右されたらたまらないので。

その他、前クールから継続の薬は以下の通りです。
基本的にはほぼ前クールと同じです。

ビオフェルミン(下痢対策)
ロペミンカプセル(下痢時に使用)
オルメテック錠(血圧対策)
アレジオン錠(抗アレルギー薬、かゆみ対策)

リンデロンVGローション(顔や胸の湿疹)
クロマイP軟膏(顔や体の湿疹)
アンデペートローション(頭皮の痒み、爪周囲炎)
アクアチム軟膏(顔や体、脚の湿疹)
MDH軟膏(足の湿疹)
ダラシンTゲル(頭皮に塗る抗生剤)
ヒルドイドクリーム(顔や全身の保湿)


<症状の経過>
 
このクールは、前半は比較的快調でした。もちろん細々とした副作用に煩われされはしましたが。

顔のニキビはもうほとんど出ていません。
体のかゆみはアレジオン錠のおかげかだいぶ落ち着きました。ただ今も、curelの全身保湿クリームとヒルドイドクリームを混ぜてつかい、保湿を心がけています。今は真夏なのにと思うと妙な気持ちです。
頭皮の痛みもダラシンTゲルのおかげで、あまり感じないようになりました。塗り薬が塗りやすいように短髪にしたのですが、髪は思ったほど抜けておらず、普通の坊主刈りに見えてほっとしました。あまり強いステロイドは使いたくないので、赤みが出た場合にはクロマイPを塗るようにしています。
下痢はやはり週に1度というところですが、コントロールできていると言えるのかもしれません。

爪周囲炎は相変わらず指3本に絆創膏を巻いていますが、なんとか悪化はせずに持ちこたえています。右足の親指の方はじりじりと腫れが広がり悪化しているような気もしますが、今のところ歩行にはあまり影響しないで済んでいます。多少膿んでいるようにも見えるので、本日皮膚科で抗生剤を含んだクロマイPを使ってはどうかと言われたので、さっそく試してみようと思います。

脚やふくらはぎの湿疹については、数ヶ月間ステロイドを塗り続けていたせいで皮膚が過敏になり、前クールより服が擦れても痛みを感じるようになってしまいました。そこでステロイドを減らそうと思い、自己判断でMDH軟膏を塗るのは夜だけにして、朝は抗生剤のアクアチム軟膏で処置するようにしてみました。結果的には皮膚の痛みは軽減され、湿疹も悪化していないので良かったみたいです。今日の診察で、皮膚科の先生にもそれを続けて良いと言われました。

その他には皮膚が乾燥しているせいか、足の裏が1cm程裂けてしまいました。場所が場所だけに、移動の度に痛んで、血も滲んで地味に煩わしかったです。軟膏を塗るとすぐに治りましたが、こんなところにも保湿の必要があるのかと思いました。

そして後半、つまり今週に入ってから面倒な事態が起きました。
週初めから肛門の周囲が腫れ、痛みがどんどん強くなり、2日目にはかなり痛むようになりました。抗がん剤での治療を始めてから、下痢の頻発から切れ痔になったことがありましたが、今回は下痢もそこまででは無く、その時とは違う痛みでした。排便時の痛みは無いのですが、横になっている時以外は常に鈍痛があり、今回の方がより辛く感じられました。
慌てて治験のコーディネーターさんに相談し、今かかっている大学病院の大腸肛門外科に行き、とりあえず塗り薬と抗生剤、痛み止めを処方してもらいました。この時点では、肛門の出口付近にできた痔核か、もしくは痔ろうの一歩手前の肛門周囲膿瘍が疑われるとのことでした。

その後3日ほど処方された薬を処方しながら経過を見ていましたが、痛みは一向に良くならず、歩行や立っている姿勢がだんだんと辛くなっていきました。今の抗がん剤は痛み止めの飲み合わせにも制約があるようで、処方されたカロナールでは効き目が無く、かなりきつい3日間でした。横になっていれば痛みはさほど感じないのですが、立っているのと歩行が殊の外辛く、通勤がかなり難儀でした。背もたれとクッションのある椅子に座っていると比較的楽だったので、その間もなんとか仕事はしていましたが、さすがに帰宅後はかなり疲弊してしまいました。

次の診察時、それがつまり今日なのですが、薬の効果が薄いので、CT検査で膿のたまっている場所を確認し、切って膿を掻き出す処置をしてもらいました。麻酔の効きにくい部分というとで、いやはや痛かったです。。。

気になるのが抗がん剤治療との因果関係についてですが、主治医が言うにはやはりタルセバの影響が否定できないとのことです。
個人的な意見ですが、やはり痔は下痢が増えるとかかりやすくなるということを考えると、間接的な副作用と言えるのではないかと思います。

来クールのブログでもまた書きますが、上記のような理由で、今日はサイラムザもタルセバも投与は休止になりました。
とりあえず次の2週間は諸々の回復に努めたいものです。

それにしても、今週はずっと痛みに耐える日々だったおかげで、改めて痛みというものについて考えてしまいました。
処置で膿を掻き出している時なんかはもう本当に痛くて、やっぱり自分という人間は、痛みにあまり耐えられるようにはできていない気がしました。
これから症状が進んだら、もっといろんな苦しさや痛みを経験することになるのでしょうか。
先の心配ばかりをしても仕方ありませんが、願わくば穏やかに行きたいものです。