齢70歳にして現役アクションスター、ジャッキー・チェン主演『ライド・オン』(吹替え版)の試写にお招きいただいた。

残念ながら石丸博也さんの声にはツヤと勢いがなく、お年を召したことはわかるが脳内で聞こえてくる往年のジャッキー(吹替)との違和感を感じながら物語は始まった。

もはやミスキャストではないかと思ったが、ふと考えたら石丸さんはジャッキーと同じ歳月を重ねたのだよね。画面中のジャッキーには当然当時のキレとパワーはない。つまり実にリアルな年相応の声なのだと気づくと、見ているうちにむしろピッタリとハマってきた。

先日、今の神谷明さんが演じる冴羽獠(あっジャッキーも冴羽獠やってたね!笑)の声を聞いた。神谷さんの声には全く衰えが無かった。とすると同じプロフェッショナル声優の石丸さんもですよ、旧来の声は出せるけどもしかしたら今のジャッキーに似う声に敢えて調整されたのかも?だとしたら却って凄いんじゃね?と。
これどっかでインタビューされてないのかな。




さあ本編ですが、シーンは荒々しく繋がれて話がドンドコ進んでいきます。急ぎ足の進み方に初めは戸惑ったが2時間で見せなきゃ行けない物語が沢山あるのだな、とわかるとその性急さもだんだん心地よくなってきて。
とにかく現在のジャッキーを余すところなく刮目してくれ、という製作陣の潔さの現れな気がしました。


ストーリーは至って単純、というよりチープ。結末は見え見え。驚き皆無。なんならそこまでご都合主義!?という逆の驚きがあった程。

なのに。なのになのに!
ジャッキー映画でここまで大号泣した事がかつてあっただろうか!?

後半涙が止まらず年をとるとこんなに涙腺の抑えが効かないものかと当惑しましたが、小さな試写場の右手から鼻をすする音が聞こえ、また前方には頬を拭う仕草のオジサンを確認でき「みんなナカマ」とホッとした私も、鼻セレブを取り出し静かに鼻水を拭ったのでした。オジサングッジョブ。

何がそんなに泣けるのかはきっとそれぞれの琴線次第なので見てもらうしかないです。ヒントは動物です。


さてこの映画は、ジャッキーチェン初の悪者をぶっ倒さない映画、いや悪者が一人も出てこない映画です。ほんのりとした物足りなさはあるが"全てのスタントマンに敬意を表した"というこの映画のテーマをその点からも受け取った気がします。
スタントマンとは命を懸けた愛すべきバカであり、悪人など居ないのです。

チートゥ役のお馬さんが怪我しないかハラハラするシーンもあったけど"俳優と動物の安全を最優先に慎重に設計・撮影した"という言葉を、近年の撮影現場で私に付いてくれたアクションの皆様のサポートぶりを見ている私は信じます。


そして最後にこれだけはみなさんに確実にお伝えしたい。

娘役のリウ・ハオツンが演技上手すぎの可愛すぎ!

もいちど言うね。

リウ・ハオツンが可愛いすぎて堪らん!!


という訳で可愛い子好き必見、80年代映画ファン必見、馬好きも必見、ジャッキー・チェンファンは吹替え版と字幕版の最低でも2回、劇場で必見です。もちろんエンドロールのお約束も必見だよ。

どうしたらジャッキー・チェンと結婚できるか、12歳で画策していた私としてはこんな記念すべき試写にお招きいただけて感無量でした。ありがとうございました。

頼まれもしないのに長文書いちゃったくらい私に響いた『ライド・オン』は5/31より公開です。


本日4/4深夜より放送です。


松井愛莉さん演じる"宇吹詩杏"の心配性?の母親役"宇吹詩乃"として出演してます。


こちら漫画が原作なのですが設定がなかなかのなかなかなので最後までハラハラしながら見て欲しい!


視聴区域外の地域では放送後にTVerで見られますのでぜひご覧ください!








#変な家 初登場🥇1位おめでとうございます!

3月15日より公開のこちら、私もチラリと出演しており、昨日劇場で見てきましたー。やだーもうー、驚いたよー怖かったよー。゚(゚´Д`゚)゚。