昨日は久しぶりに母校に行ってきました。



主婦パートの力をもっと引き出す!もっと活かす!

学部の同窓会総会の後、恩師の記念講演会が予定されていたので、

久しぶりに「行こう!」と思い立ちました。


イチョウがきれいでした。


主婦パートの力をもっと引き出す!もっと活かす!


小学校入学から大学卒業まで、数多くの先生方と接してきたはずですが、

フルネームで覚えている先生、ましてや「恩師」と呼びたくなる先生は

ごくわずかではないでしょうか?



「上司」にも同じことが言えますね!


学生時代のアルバイト・・・

社会人になってから・・・

パートで勤めた会社で・・・


たくさんの上司の下で仕事をしてきて、良い思い出がある一方で、

「今思い出しても腹が立つ」というエピソードも数多くあります(笑)。



もう10年以上前のことですが、忘れられない上司との思い出があります


その頃、私はまだパートとして入社したばかりで、

Aさん(女性)という社員さんに仕事を教えてもらっていました。


色々な事情が重なって、Aさんとの関係が上手くいかなくなり、

私は非常に困っていました。


さんざん迷った挙句、マネージャー(上司)のBさん(女性)に

相談することにしました。


「上司に話す」というのは、かなり勇気のいることです。

なぜなら、その上司がどう対応するかによって、

相手との関係がより気まずいものになるリスクがあるからです。


できるだけ悪口にならないように気をつけながら、

「Aさんとの関係でとても困っている」

ということを言葉を選んで話しました。


一切口を挟まず、じっくり私の話に耳を傾けていたBさんは、

「どんなことがあった?」

「どういう時にそう感じた?」

と尋ねてきました。


そして、

「どういう事実があったのかを知りたい。

 事実にもとづいてAさんと話をしたいと思う。」

と言いました。


そう言われた私は、


どんな事実があるのか?

どういう点で仕事に支障が出ているのか?


ということをBさんに促されるまま話したのでした。


翌朝、BさんはAさんを別室に呼び、

随分長い時間、2人で話をしているようでした。


何をどんな風に話してくれたのかは知る由もありませんが、

そのまた翌日、私はAさんから

「やる気を損なうような接し方をして、申し訳なかった」

という謝罪の言葉をもらい、その後はAさんとの関係に

悩まされることはありませんでした。


Bさんは仕事中、常に冷静沈着で、

人の話を決して遮らずじっくり聴いてくれる、

とても私と同じ年とは思えないような落ち着いた方でした。


今になって振り返ってみると、

女性同士の感情のもつれに巻き込まれることなく


問題の本質は何か?何を改善すべきなのか?


をしっかり見極めようとしていたのだと思います。



「女性同士って、どうしてこんなにややこしいの?しょぼん

と頭を痛めていらっしゃる方、ぜひ参考にしてくださいね!



仕事の充実とはどこから来るのだろうか。

立身出世したり名を知られたりするよりも大切なのは、

一緒に働く人を大事にすることではないか。

「この人とこういう仕事ができた」

と納得できる経験を積み重ねた先に、

働くことの喜びがあると私は思う。


(10月31日日経新聞夕刊 作家 木内昇さんインタビューより)



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私がパートで約13年間働いていたチームは、

3年ほど前に組織改編に伴って解散となりました。


元同僚たちとは、

今でも時々集まって、楽しい時間を過ごしています。



主婦パートの力をもっと引き出す!もっと活かす!


私を含めてほぼ全員が退職を余儀なくされましたが、

集まっても会社の悪口を言い合うことはまずありません。


退職したメンバーのほとんどが何らかの形で

再就職していますが、みんな口を揃えて


「私たちがいかに大事にしてもらえていたか、

 辞めて新しいところに行ったら

 本当によくわかる!」


と言います。



言うまでもないことですが、

「大事にする」=「甘やかす」ではありません。


ハッキリ言って、仕事に対する要求レベルは、

非常に高く厳しいものだったと思います。

(契約を更新してもらえず、退職した人もいたほどです。)


元同僚たちも

「仕事の内容が厳しかったというのもよくわかる!(苦笑)」

と言っています。



それでも「大事にしてもらえた」と皆が感じているのはなぜか?


その答えの一つは


「仕事に対する誇り」


だと思います。



貴女たちが担当している仕事にどんな意味があるのか?

どれほど会社にとって重要なものなのか?

会社の中でどんな部署が注目しているのか?

どんなふうに活用されているのか?



ことあるごとに上司から、こういう話を聞かせてもらっていました。

そこから


重要な仕事だから、要求するレベルも高い。

でも、それに応えてくれる貴女たちを

本当に大事に思っています。

誇りに思っています。


だから貴女たちも、誇りを持って仕事をしてください。


そんなメッセージを受け取っていました。




「大事にする」=「甘やかす」ではありません。

「大事にする」=「遠慮する」でもありません。


「大事にする」ってどういうことなのか?

その答えは、前述の1つだけではありません。


どうしたら「大事にしてもらっている」とパートさんに

感じてもらえるのか?


ぜひ真剣に考えてみてくださいね。






プロフィールにも書きましたが、

私が約13年間パートで働いてきたのは、

大手生活用品メーカーのお客様相談室でした。


女性ばかりの職場、

しかも、お客様の怒りを受け止めるのが

重要な仕事のひとつというところで、

10年以上も働いてこられたのは、

本当に人間関係がよかったから

だと思います。


どんなに望んでいた仕事でも、

お給料が良くても、

人間関係が悪いと


続けていくことって難しいですよね・・・


私がかつていた職場は、

ただ単に人間関係が良いというだけでなく、

非常に質の高い仕事をして

結果を出してきた、

というふうに自負しています。


女性ばかりのチーム、

主婦のパートだけのチームでしたが、

本当に気持ちよく働けて、

結果を出すチームでした



ところで・・・


退職してからよく耳にするのは、

「女性ばかりのチームは何かと難しい」

という声です。


自分のいたチームは稀有な存在だったんだ!!

と辞めてから再認識しました。


どうして私がいたチームは

こんなに気持ちよく働けて結果も出していたのか?


これって、たまたまいい人が集まっただけだったのか?


意図的に作ることはできないんだろうか?



と思っていた時に出会ったのが自立でした。


「あ~ひらめき電球私のいたチームは

 自立した人が集まってできた

 自立(成熟)した組織だったから

 こんなに気持ちよく働けて

 結果も出せたんだ!!


膝を打つ思い・・っていうのは

こういうことを言うんだな

と思いましたね。



こんなチームが一つでも増えて欲しい!!


そんな思いで、いつも研修は務めていますし、

このブログでも発信していきたい思っています。

2012年9月9日の日経MJ新聞に


「成長、パートに託す」という見出しで、


「イトーヨーカ堂は2016年2月期をメドに従業員のパート比率

 現在より1割以上多い9割に高め、店舗運営を大きく変える。」

地元の消費動向に通じたパートを主戦力とすることで

 接客販売を強化する一方、人件費を抑える。

 思い切った運営体制の見直しでスーパー事業の抜本改革を急ぐ。」

(※一部抜粋)


という記事が掲載されていました。


イトーヨーカ堂のような大手でなくても、同じ業種でなくても、

様々な組織において「主婦のパートさん」は、

今やなくてはならない存在です。


けれども、本当に主婦のパートさんの力を十分に

活用できている組織がどのくらいあるのか・・・?


大いに疑問です。



過去、私が研修やコーチングでご縁のあった方々には


「古いパートさん(※自分より経験も年齢も上)が

 全然言うことを聞いてくれない。」

「頭が固くて、新しいやり方を覚えようとしない。」


という嘆きや、


「なんでもかんでも聞いてくる。

 ちょっとは自分で考えて欲しい・・・」


といった愚痴を、随分お聞きしました。



私はかつて「主婦のパートさん」たちが、

その持てる力を十二分に発揮し、

イキイキと活躍している組織の一員でした。


私たちの上司は

「うちのパートさんたちは、本当に優秀だ・・・( ̄▽+ ̄*)」

といつも自慢していました。




このブログでは、


主婦のパートさんを雇っている経営者の方や

主婦のパートさんを部下に持つ管理職やリーダーの方向けに


どうやったらもっと主婦のパートさんの力を引き出し、

その力をもっと活かしていけるのか

お伝えしていこうと思っています。



「いやぁ~本当にうちのパートさんたちは

 みんな優秀なヒトばかりで、

 安心して仕事を任せられるし、

 本当に助かってるよ~~~( ̄▽+ ̄*)」


と心から言える日を、一緒に目指していきましょう!


よろしくお願いします。