ぁ。ども…おこんばんちわ〜〜今日もお疲れさまです牛うし音譜


今日の昔ばなしは物申す

まあ、人間窮地に追いやられれば…ねニコニコ



ほんじゃ〜〜口笛


「節句のたんぼすき」(初回放送1982年5月1日)
語り(常田富士男)
村人(市原悦子)
父っさま・若者(常田富士男)

兵庫県の話です。
(今回動画はありません)


むか〜〜し、あるところに、たいそう へそ曲がりの若者が、父っさまと2人で住んでおった。

起きろと言えば寝る、寝ろといえば起きる…

今日は村中、早起きせにゃいけん日じゃったが、へそ曲がりの若者は、一向に布団から出て来る様子はなかった。

そこへ、村の仲間が父っさまを訪ねてきた。

「父っさま、ええ天気じゃの〜〜」
「ああ…」
「このええ天気に、まだ寝とるんかい?父っさま方のせがれは〜〜」

仲間も、いつもの事ながら呆れておった。

「父っさま、メシは早よう済ませて、橋んとこに集まってくれや。明日は桃の節句じゃで、道の大掃除せんばな…父っさま方のへそ曲がりにも、今日ばかりは一緒に来てもらうでよ?」
「ああ。分かっただ」

父っさまは、タバコをふかしながらそう答えたが、はてさてどうなる事やら…

年に5回の節句には、その前日、村中総出で 道端の草刈りや、橋の腐れたところを直したり、大掃除をするのが この村の長年のしきたりじゃった。

そしてやっぱり、父っさまは1人で、橋のところへやって来た。

「1人かの?」
「ああ」
「あれほど念を押したのに、父っさま1人かの〜〜?しょうがねえったらありゃせん。父っさま方のせがれは、勝手ものじゃあ」

村の仲間はまたまた、若者の身勝手さに呆れた。

ところがその頃、父っさまの家からせがれが出てきたのじゃが…

「何が村中総出じゃ…フン!ワシゃ1人で山に行くわい」

と、勝手に山へ出かけて行った。

そこで、焚き木拾いを始めた…まったくのへそ曲がりじゃった。


村じゃ総出の大掃除は日暮れまで続いて、道端の草もサッパリと刈り取られた。


さて、明日は桃の節句じゃ。

この日は1日仕事を休み、酒盛りをしたり、踊ったり…村中みんなで骨休めをするのが習わしじゃった。

この日も、父っさまは村人達のところへやって来たが…

「父っさま…また1人かの?しょうがねえせがれじゃの〜〜」

一方の せがれの方はというと…

「は〜〜ん、勝手に踊るがええわ。ワシゃ踊らん」

また、家でくすぶっておった。


節句が過ぎれば、忙しくなる。

苗代(なわしろ)の代掻き(しろかき)、そして種まき…息つく暇もありゃせん。

ところがこの日、父っさまとせがれは、揃って田んぼを耕しておった。

そこへ、村の仲間がやって来た。

「父っつぁま〜〜!今日は珍しく親子が揃っとるの〜〜?まあここらで、一服せんか?」

父さまが田んぼから上がって来て、仲間と一服し始めたのじゃが…

「これ、ワシら年寄りが休めっちゅうたら、休むもんじゃが〜〜」

せがれは聞かぬフリして、せっせと田を耕し続けた。

「休めと言やぁほんに働く…どうにもならん強情っ張りのへそ曲がりじゃい…へそ曲がりも度がすぎると、よくねえ事が起きるがよ〜〜」

結局この日、せがれは一度も休まずに、仕事を終えた。


菖蒲(しょうぶ)の花が咲く5月は、田のすき起こしが真っ盛り…

その5月5日は、村中仕事を休んで、すき起こしで疲れた牛達を労わって、川で体を洗ってやるやら、角に菖蒲の花を飾ってやるやら、1日牛と遊ぶのじゃ。

じゃから、5月5日は「牛の節句」とも言われたのじゃ。

ところが、その「牛の節句」に、例のへそ曲がりはなんと、牛を田んぼへ連れ出そうとしていた。

それに気づいた村の仲間は、慌ててせがれに声をかけた。

「こ…こりゃ、おぬし…何をしよる?」
「見ての通りじゃい。田んぼすきに行くんじゃわい」

驚いた仲間は、必死になって止めた。

「お…おぬし…こりゃ、へそ曲がりじゃ済まされんぞ?牛の節句に牛を働かせちゃならんのじゃい!」

じゃが、このへそ曲がりにはまるで通じん。

「誰が決めたのよ… 田んぼに行っちゃいけん?ワシゃ、ワシの思い通りにやるまでよ。さ、こっちさ来い」

そう言って、牛を引っ張って、田んぼへ行ってしもうた。

「バチが当たるぞ…」

へそ曲がりのせがれは、長い間守られて来た村のしきたりを破って、牛の節句に、牛を田んぼすきに引っ張り出してしもうたのじゃった。

「大変じゃ大変じゃ〜〜!父っさま方の へそ曲がりが、節句に田んぼすきを始めたぞ〜〜っ!」

村の仲間は必死で走って、他の村人に知らせに行った。

「お〜〜い、父っさま方のへそ曲がりが、牛を田に入れおったぞ!」


そんな騒動も知らずに、せがれは田んぼすきを始めた。

「それよ…行こうかよ?」


すると、どうじゃろう?


さっきまでの五月晴れの青空が、あっという間にかき曇って、風まで出て来たのじゃった。


そして、どうしたわけか、乾ききった田の土の中から、にわかに水が湧き出て、水はたちまち、田を泥沼にしていった。

そして せがれと牛は、泥沼に引きずり込まれそうになった。

「うわあっ?誰か〜〜助けて〜〜!」


不吉な予感がした村人達は、急いで田んぼへと駆けつけた。

「こ…こりゃ何事じゃ?いつの間に、泥田になったんじゃ?」

そう言っている間に、若者と牛はだんだん沼へ引きずり込まれていった。

「な…何とかせにゃあ…」

村人達が慌てているのをよそに、父っさまは知らん顔じゃ。

「父っさま…何しとるんじゃ?せがれが危ないっちゅうに!」
「ま…死ぬ目にあえば、ちったあ分かるじゃろう?」
「そんな…見殺しにするんかあっ!」

そうこうしている間にも…

「助けて〜〜っ…あ〜〜…」

そして、せがれと牛はとうとう、沼の中へ沈んでしもうた。

村の仲間はもう泣きながら、父っさまに聞いた。

「父っさま…せがれは泳げねえんじゃろう?」

ところが、父っさまは平然と答えた。

「ああ…せがれは泳げねえが、牛は泳げるじゃ」

すると暫くして、沼から牛の角が出て来て、やがて牛が沼の中から浮いてきた。

「おおっ牛じゃ!手綱を引いてやるんじゃ!」
「え〜〜いしょ!え〜〜いしょ!」

こうして、村人達に手綱を引っ張られて、ようやく牛が陸へ引き上げられた。

その牛のしっぽに掴まって、やがて せがれも上がってきた。

「息しとるぞ…」
「助かった…」


こうして、せがれと牛は村人達に助けられて、九死に一生を得たのじゃった。

それから、父っさまとせがれの田んぼは、深い泥田となって、秋が来ても、また春が巡って来ても、元の田んぼには戻らんかった。

そんな訳で2人は、よその田んぼで使ってもらう身の上になってしもうたのじゃった。

「お〜〜い、一服すべかの〜〜?これ、せがれの方も一緒に一服しねえかや?」

村の仲間が声をかけると、せがれも…

「一服すべかあ!ははは〜〜!」

まるで人が違ったように、素直に言う事を聞くようになったのじゃった。

「いくら説教聞かしても直らんへそ曲がりも、まあ来る時が来れば直るっちゅう事かいの」

村は、桃の花がこぼれ、菜の花が風にそよぎ、のどかな春日和じゃった。

その後、せがれのへそ曲がりは、すっかり直ったという事じゃ。

おしまい。



この話も小学生の時に見たけど無気力

当時は一体何が言いたかったのかよく分からん話やなと思ったのを覚えていますまあ今なら分かるけどねねー

長年守られてきた古いしきたりを破るとバチが当たるんですね驚き

神様はちゃんと日頃の行いを見てるんやな〜〜と、改めて身の引き締まる思いです汗うさぎ

しかしまあ…この若者、とんでもない天邪鬼やなしょんぼり

完全に反抗期を通り越してるよね魂が抜ける

まあ息子も大概やけど、この親父さんも相当な頑固者やよね滝汗←死にかけた息子助けへんって叫び

結局似たもの親子な気がするけどね笑い泣き

まあさすがにどんな偏屈でも、死ぬ目に遭えば治るかウシシ


ところで、この話の出所までは気にしてなかったから調べてみると口笛

なんと我が兵庫県の話で、しかも赤穂の民話でした驚きびっくりマーク

赤穂でも、北部の有年(うね)に伝わる話らしい…そーいやあの辺りは今でも田んぼが多いですわにっこり


またこの話で、端午の節句🎏の他に牛さんの節句なんてのもあるんやという事を知った話でもありました指差し

農家さんならではの行事やったんかもね牛

今でも続いてるのかなにっこり

いつも働いてくれる牛さんを労ってお祝いするなんて、牛さんをただの労働力としてではなく、家族のように大切にしてたんやなあと思うと、なんかほっこりしますねニコニコ

私たちが普段何気なく食べているお米や農作物など、人の手によって丹精込めて作ってくれてる人たちがいるから、美味しく頂けてるんですね指差し

ホンマ農家さんに感謝ですよねほんわか🍚




さて次回はにっこり


コレぞ昔ばなし指差し


みたいなお話ウシシ




以上、本日ここまでどす🙇‍♂️

訪問がアホほど遅れております…毎度ゴメンやす魂が抜ける


では〜〜明日もご安全に〜〜照れ

おーきにです〜〜ほなね〜〜バイバイチュー牛音譜