ぁ。ども…おこんばんちわ〜〜今日もお疲れさまです
おに

今日の昔ばなしは
寒い日に、ほっこり心が温まるお話

ほんじゃ〜〜
「節分の鬼」(初回放送1983年1月29日)
語り(市原悦子)
爺さん・鬼たち(常田富士男)
息子・鬼たち(市原悦子)
岩手県の話です。
(動画はDaily motionです)
むが〜〜し昔、ある山里に、ひとり暮らしの爺さんがおったじゃと。
この山里では今年も豊作で、村人たちの秋祭りもたけなわじゃったが、だ〜〜れも爺さんを誘ってくれる者はおらんかった。
爺さんの女房(おっかあ)は病気で早くに亡くなって、ひとり息子も2年前に病気で死んで…
年取った爺さんはたった1人で、村のはずれで寂しい毎日を送っておった。
別に爺さんは、耄碌(もうろく)している訳じゃねえ。
何となく皆がそう思い込んで、爺さんを遠ざけていただけだ。
爺さんは毎日、おっかあと息子の小さなお墓にお参りするのが楽しみで…
「かがぁや、息子や…早く迎えに来てけろや。極楽さ連れてってけろや…」
そう言って、いつまでもいつまでもお参りしているのじゃった。
やがて、この山里にも冬が来て、爺さんの小さな家もすっぽりと、厚い根雪に覆われてしもうた。
お墓参りにも出かけられず、じっと家の中に閉じこもり、正月が来たって、お餅なんぞ食う金もなし…
たんだ冬の過ぎるのを待っているだけじゃった。
その年も明けて、ある晴れた日…
爺さんは寂しさに耐えかねたか、雪に埋まりながら、おっかあと息子に会いに出かけた。
そしてお墓に着くと、懐から2つの器を取り出し、竹筒に入った温かい甘酒を注いだ。
「寒かったべ? オラのこさえた甘酒だ。これ飲んで、あったまってけろっちゃや」
爺さんは、甘酒を供えたお墓の前で長い間お参りして、帰り着く頃はもう、日もとっぷりと暮れてしまっておった。
すると、村の1軒の家から…
「鬼は〜〜外!福は〜〜内!」
その声に、爺さんは思い出したように言った。
「お〜〜今夜は節分じゃ」
「鬼は〜〜外!」
「ははは〜〜参ったぞ参ったぞ〜〜」
爺さんはふと、まだおっかあや息子が生きていた頃の節分の事を思い出した。
「鬼は外だ〜〜!鬼は外だ〜〜!」
幼かった息子に、容赦なく豆を撒かれた。
「ははは〜〜まだじゃ!まだ出て行かぬぞ〜〜?」
「これでもか!これでもか!え〜〜い!」
昔の楽しかった節分を思い出す度に、しみじみ ひとりぼっちが身にしみた。
そして家に帰り着くと、奥から箱を出して来て、開けてみた。
「お〜〜あったぞ。昔、息子と撒いた節分の豆じゃ。あ…あった、それにこれは、息子がワシに作ってくれた鬼の面じゃ。フフフ…」
かがぁも息子も、もう居ねえ…ましてや福の神なんぞにゃ、とっくに見放されておる…
爺さんは豆をひと握り、床に撒いた。
「鬼は…内」
そして、大声で豆を撒き始めた。
「鬼は…内!福は…外!」
爺さんは、わざとあべこべに叫んで豆を撒いた。
「鬼は内!福は外!」
もう撒く豆もなくなって、そこに へたへたと座り込んだ…
その時だ。
「お晩で〜〜す!」
「お晩です!」
何やら表で、声がした。
「誰だ?オラの家に何か用だか〜〜?」
爺さんは不思議に思って、戸を開けてみて、たまげた。
「うわあっ?」
そこにはなんと、赤鬼と青鬼が立っていた。
「いやあ〜〜どこさ行っても、鬼は外〜〜鬼は外って嫌われてばかりでの〜〜」
「それなのに、お前の家では、鬼は内って呼んでくれたでな〜〜?」
爺さんは、恐る恐る話しかけてみた。
「すると、われらは…節分の鬼?」
「んだんだ〜〜。こんな嬉しい事ねえ。まんず、当たらしてけろ〜〜♪」
爺さんはつい嬉しくなって、こう言った。
「ま…待ってろや、今 焚き木取って来るだにな?」
この家さ、客が来たなんて何年振りだろうか?
たとえ赤鬼と青鬼であろうと、爺さんには嬉しい嬉しい客人じゃった。
赤鬼と青鬼は、囲炉裏の前で嬉しそうに温まった。
すると、また表のほうで呼ぶ声がした。
「お晩で〜〜す!」
「鬼は内って呼ばった家は、ここだかな?」
「おお〜〜ここだここだ!」
「当たらしてもらうべ〜〜」
「おーさむおーさむ…お〜〜さむ♪」
なんと、節分の豆に追われた鬼どもがみんな、爺さんの家に集まってしもうた。
「うん!あったけえ〜〜あったけえ〜〜♪」
「あったまったぞ〜〜♪」
「よかったの〜〜ほんによかったの〜〜♪」
鬼たちは十分に温まった。
すると、鬼の1人が爺さんに聞いた。
「爺さま、お礼がしたい。何かのぞみはないかな?」
「いやいや、な〜〜んもいらねえだ。われらに喜んでもらえただけで、オラ嬉しいだ」
「それじゃあオラたちの気が済まねえ。どうか、のぞみを言うてけれ」
「んだんだ〜〜」
爺さんは少し考えて、こう言ってみた。
「ほんじゃまあ、あったか〜〜い甘酒でもあれば、みんなで飲めるがの〜〜?」
「お〜〜引き受けた引き受けた!」
「待ってろや!」
そう言い残すと、鬼たちはあっという間に出て行った。
爺さんは、暫くぽつねんと待っていたが、そしたら…
「待たせたの〜〜!」
甘酒やらお金やら、ご馳走やら抱えた赤鬼と青鬼たちが、どどっと帰って来た。
そして、爺さんと鬼たちの酒盛りの始まりだ。
「ほれ爺さん、1杯飲んでけれや」
「ほれもう1杯、受けてけれや」
爺さんもすっかりご機嫌になってしもうて、こんな楽しい夜なんて、かがぁや息子を亡くして以来、初めてじゃった。
「や〜〜んれ、やんれ♪今夜は節分、鬼は〜〜内♪ こいつは春から、鬼は〜〜内♪」
爺さんと鬼たちは、夜遅くまで楽しんだ。
赤鬼も青鬼も、今年は爺さんのおかげで大どんつく楽しい節分を過ごしたのじゃった。
鬼たちは「来年もまた来るから」と言って朝方、上機嫌で帰って行った。
ホ〜〜ホケキョ♪
「うぐいすの声だ」
爺さんはまた、おっかぁと息子に会いに行った。
鬼たちが置いて行ったお金で、おっかあと息子のお墓も少しは立派になり、お線香もあげられるようになった。
爺さんはそう言うと、晴れ晴れとした顔で家に帰って行ったと。
どや、泣けるやろ〜〜
ぁ。イエイエ
この話は自分市場?5本の指に入るくらい好きな話なんですよ
でも自分自身、初めて見た小学生の頃より、こーやって改めて見た今のほうがじんわりきます
このおじいさんにとっては、あの鬼さんたちは福の神ですね
また鬼さんたちにとっても、おじいさんが神様やったんやろなと思います
まさに鬼と神は表裏一体…何が鬼で神なのかは、その人によりけりなんやろなと、この話で悟った気がします
宴会の時に鬼さんたちが歌っていた一節「はみ出者にも春が来る♪」が妙に沁みますね
誰も取りこぼしのない平等な世界…理想ですがなかなか難しい😓
ひとりひとりが意識しないとね☺️
また、あるファンサイトでのコメントより📝
どんなにお年寄りでも、誰かに頼られてこそ…確かにその通りやなと思いました![]()
このコメント欄を見た時に、つい「うばすて山」の話を思い出してしまいました![]()
お年寄りを蔑ろにしたらバチ当たるねんで😑
と、話を戻しまして🙇♂️
そろそろ節分が近いので、今日はこんな話を取り上げてみました


みんなに福が訪れますように![]()
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さて次回は
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修行中の若い山伏が、山で遭遇したものは…
ある土地に伝わるお話
これまでの昔ばなし一覧
以上、本日ここまでどす🙇♂️
訪問が鬼遅れております…毎度ゴメンやす![]()
では〜〜明日もご安全に〜〜![]()
おーきにです〜〜ほなね〜〜![]()
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