1 真剣に将来の世代の未来を心配している方々へ朗報があります。
「地球の温暖化」は、本当に心配ですよね。
実際に1980年代から1990年代にかけて、地球はかなり温暖化し、現在はその温暖化した状態のまま、横ばい状態が続いているといえます。
マスコミ等で、その温暖化状態がある一線を越えてしまうと、その温暖化は暴走状態になってしまい、各地で灼熱地獄のようになり、風水害は強大化して、海水面は上昇し、地球は破局的状況に陥るというシュミレーションを見せられてきたことと思います。
もし、本当のことであるならば、子どもたちの未来を考えると、暗い気持ちになってしまいます。
しかし、ご安心ください。そのようなことは起きうるはずがありません。
なぜなら、二酸化炭素は「地球温暖化」とほとんど関係がないことが判明したからです。
しかし、その原理・仕組みがよくわからないと思います。
次節で、できるだけわかりやすく解説いたしますので、よろしくお願いします。
2 なぜ、二酸化炭素が増えても心配ないのでしょうか。
その理由は
①二酸化炭素は特定の波長の赤外線しか吸収しません。つまり好き嫌いが激しいんですね。
②空気中に含まれる量が、0、04%と少ないことです。本当に少ししか含まれていないんです。
③二酸化炭素が吸収できる赤外線はすでに高さ40m位ですでに吸収され尽くされていることです。
特に重要なのは③です。
高さ40mと言ってもそれは科学的に厳密に考えた場合の高度であって、実は地表1m以内で大部分は吸収されています。
したがって二酸化炭素が多少増えても、地表面付近の空気がほんの少し温まるだけで、逆に中空(1.5m~)では地表付近で早々にエネルギーが吸収されてしまうため、吸熱量が減ります。つまり本来上がるべき気温より、ほんのすこし気温が低下します。
つまり地表付近の温度勾配がほんの少し変化するだけで、大気総体の吸熱量に変化はありません。
その温度勾配も本当にわずかであり、とても私たちが体感することは出来ません。
それは空気には水蒸気というモンスター級の温暖化効果ガスがあり、その吸熱量にくらべると、二酸化炭素の吸熱量はあまりにもちっぽけだからです。
ここに二酸化炭素の吸熱量を「1」とした場合の水蒸気の吸熱量が気温によってどのように変化行くのかを示したグラフを作成しましたので、ぜひご覧ください。
それに空気は対流によって常にかき混ぜられています。
このような小さな温度勾配はたちまちかき消されてしまいます。
ここは図解したほうがわかりやすいと思いますので、以下の図をご覧ください。
どうでしょう。
これはちょっとショックですよね。
私たちははこの図の「誤った考え方・モデル」でずっと「地球温暖化問題」を考えてきていたんですね。
「正しい考え方・モデル」の原理は難しくないので、わかりやすく説明いたします。
二酸化炭素は太陽光に温められた地表から発生する赤外線のエネルギーを受け取り、それを大気の主成分である窒素・酸素に受け渡す働きをしています。
一方、太陽光のエネルギーは一定です。
まず、二酸化炭素は地表から発する赤外線のエネルギーの一部を大気の主成分である窒素・酸素に分配する、一種の触媒のような物質であることを理解してください。
触媒(二酸化炭素)はエネルギーではありません。
もちろんその触媒(二酸化炭素)が増えれば、窒素・酸素に赤外線のエネルギーを分配する効率は良くなります。
しかし地表が太陽から受け取るエネルギーはほぼ一定です。
エネルギーが一定なのに触媒(二酸化炭素)が増えたら、どういう現象が起きるでしょうか。
その答えはもう明らかですよね。
地表付近の空気はほんの少し温まりやすくなりますが、中空(1.5m~)では地表付近で赤外線のエネルギーが早々に吸収されてしまうため、逆にエネルギーの吸収量が下がります。つまり本来上がるべき気温よりほんの少しですが、温度が低下します。
そして大気総体としてのエネルギー吸収量にほとんど変化はありません。
3 二酸化炭素が大気を温める仕組み
大気の主成分である窒素・酸素は地表から発する赤外線を直接吸収できません。
必ず水蒸気・二酸化炭素の介在が必要です。
順番に説明すると
① まず太陽光が地表をあたためる。
⓶ 地表から大量の赤外線が放出される。
③ その赤外線の一部を二酸化炭素が吸収する。
④ 二酸化炭素の周囲には大量の窒素分子・酸素分子が存在し、猛烈な頻度で衝突している。
⑤ そこで二酸化炭素は窒素・酸素に吸収した赤外線のエネルギーを渡す。
⑥ 地表付近の空気が温まる。
⑦ さらに対流等によって温まった空気は上空まで運ばれて大気全体が温まる。
ということになります。
ですから、二酸化炭素が地表からの赤外線を吸収し、その熱を窒素・酸素に受け渡すことができるのも、赤外線が届く高さ5m位までです。
それ以上の上空には二酸化炭素が存在していても、吸収できる赤外線が存在しません。すでに地表付近で吸収され尽くしているからです。
そのため、二酸化炭素による地球温暖化を考える場合、地表付近の昇温具合を調べるだけで良いことになります。
上空の二酸化炭素については考える必要はありません。
4 正しい「大気昇温モデル」で「地球温暖化問題」を考え直す。
それはそうと、地球が多少温暖化していることは事実です。
地球温暖化が問題になり始めた時点で
この「大気昇温モデル」は本当に正しいのだろうか
という検討を十分やっておけば、このような「誤った考え方・モデル」が多くの人々に信じ込まれるしまうという、とんでもない事態は防げたはずです。
科学者の責任は重大です。
ここで私たちにできることは「正しい考え方・モデル」でもう一度一から「地球温暖化問題」を考え直すことだけだと思います。
大変な作業ですが、それをやらないことには「地球温暖化」の本当の原因は究明できないからです。
「地球温暖化」の本当の原因を正しくつかめていないのに、正しい「温暖化対策」など打てるはずがありません。
誤った対策に私たちの税金である国の費用を投入するような余裕は今の日本にはありません。
重ねていいますが、政府と科学者にはもう一度、一から「地球温暖化問題」に対して、正しい分析と検討を行い、正しい「地球温暖化対策」を立てていただくよう、強くお願いいたします。
そこからしか、私たちの本当の未来は切り開けないと思うからです。
(付記)
この現象は、理論的には「ランベルト・ベールの法則」でとても良く説明できます。
この法則は光を試料溶液の中を通過させて、その減衰具合を観察するものですが、その試料溶液を二酸化炭素を含んだ空気と置き換えて、光を赤外線と置き換えて考えれば、驚くほどこの現象をとてもよく説明できます。


