- 前ページ
- 次ページ

これをみるとどうやら,達人はRaからRSにかけて,すでに技をかけていることになる.縦方向の小振幅波動,脱気で管腔の右回転技.ただし,いくつかの症例では従来の屈曲部と一致して11時方向へPush(Left angle, Left turn)でSDJへ向かうものも観られる.また最初の屈曲を越えてからも途中で複数回出現する強い屈曲は同様の手技で管腔を右下へ回転偏位させて進んでいる.よって従来のS-topと呼ばれた箇所と同一かどうか議論するのはある意味ナンセンスかも知れない.
脱気せず,パンパンの腸管(例えば偽腸閉塞のガス抜き処置など)では屈曲自体単純でまさにSの中間であろうが,通常はこの様な形態はとらず,ましてや脱気しながらの挿入法においては屈曲は複数出来,また屈曲を敢えて必要とする方法であるからして,必ずしもSの中間とは成り得ない.Sの最初であろうが,そこに屈曲があれば件の技をかけるからだ.またその屈曲を敢えて作るからだ.

