鉄道の旅で楽しみは、やはり駅弁と一期一会の出会いでした。
話を始める前ですが、確認したいのが、列車の呼び方です。
言葉を正確伝えなければいけないマスコミでさえ、
勘違いしています。
電気で動かない、例えば、ディーゼル機関で動く物、
蒸気機関車についても、
「電車が出発します。」「電車が動きました。」と
いうのは間違いです。
電気で自走するのが電車です。
ディーゼル機関で自走出来るのは、気動車。
それ以外自走出来ないのは客車。
その客車を牽引するのが、電気機関車であり、
ディーゼル機関車であり、
蒸気機関車なのです。
総称して、列車なんです。
確かに、生まれた時から、
電車しか見たことが無ければしかたないですね。
それの違和感をずっと感じでいたので、書きました。
で、話を戻しまして、私が子供の頃は、
ほとんど2等なので、ボックス席の向かい合わせでした。
お互いに、何時間もその空間を共有しあうので、
見知らぬ同士、自然と会話が始まり楽しい時を過ごすのです。
ミカンをもらったり、飴をあげたり、かまぼこをもらったり、
おいなりをあげたりと、目的地まで時を過ごすのです。
今は、通勤電車タイプのロングシートなので、
そんなコミニュケーション、ほとんどありません。
まして、車内でご飯を食べるのは
マナー違反になってしまってます。
新幹線など、特急は2列で進行方向に向いて座るけど、
積極的に行わない限り、ほとんど会話はありません。
駅弁の話ですが、
今は駅弁をデパートの物産展や、ホーム常設の建物で買います。
昔は、弁当売りがいて、積極的に売りにきました。
列車が来るたびにホームで、「弁当、弁当~」という
売り声を上げながら、
まさに、弁当を売っていました。
昔の列車は窓が開くのがほとんどで、
窓を開けて、離れた所にいる
弁当屋さんを「こっち、こっち、お願い。」
と言いながら弁当屋さんが、いろいろな弁当が
入っている首かけケース(名前忘れました。)
を持って、売りにきたものです。
窓越しお弁当を選んでいると、汽笛がなって、
列車が動きだし、弁当屋さんも早足で弁当を渡し、
こっちも、お金をケースの投げ入れる。
もう、弁当屋さんは駆け足に近い状態に
なることもありました。
「ありがとうございました。」「ありがとう!」の声が
ドップラー効果で消えてきます。
駅弁屋の人気駅では、何人も売り子さんがいるけど、
買えないこともありました。
そして、列車の窓が開かなくなり、
駅の停車時間が短くなった頃は、
これまた、スリリングな駅弁買いなんです。
弁当売りさんの数も減ってきて、今まで、4人いた所が、
1人になって、ホームの中央にいたりしていて
例えば、8両とか長い編成の前か後ろの時は、
駅弁目的地、手前から、スタンバイに入ります。
たいがい、この役割は、親父とか兄がやってました。
停車時間30秒しかない状態でも買うんです。
親父や兄たちは意を決して「行ってくる!」。
駅弁売りさんが、いそうな車両に移っていくのです。
列車がホームに着き、扉が開いた瞬間、駆けていきます。
待っている方は、カウントダウンをして、
「28,29,30。あっ動いた!」
列車は動き出しても、弁当係は戻ってこない。
大丈夫だったのだろうか
心配しているところに、
戦利品弁当を抱えてやってくるのです。
この時の逞しさ。
やがて、自分もその役割を担うようになっていきました。