「一日一話読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」(致知出版)の今日のページに女優の山本富士子さんのことばが載っている。
私は亡くなった主人と毎年バースディカードを贈りあっていたんですけれども、主人は必ずそこに素敵な言葉を記してくれていたんですね。その一つが砂時計の話だったんです。
「産経新聞」の一面に、「朝の詩」という一般読者の方が投稿する欄があって、主人はそこへ投稿された「この秋」という詩に大変感銘を受けて、「砂時計の詩」と題してバースデイカードに引用して送ってくれたのです。
「砂時計の詩」
1トンの砂が、時を刻む砂時計があるそうです。その砂が、音もなく巨大な器に積もっていく様を見ていると、時は過ぎ去るものではなく、心のうちに、からだのうちに積りゆくものということを実感させられるそうです。時は過ぎ去るものではなく、こころのうち、からだのうちに積りゆくもの。
私はこの言葉に出会うまでは、時は過ぎ去るものと考えていました。こうしてお話ししているときも、もちろん刻々と過ぎていきます。だからこそこの一瞬一瞬を大切に、一日一日をたいせつに、いい刻を自分の心や体の中に積もらせていくことが大事で、それがやがて豊かな心やいい人生を紡いでいってくれる。そう受けとめて、一日一日を精いっぱい生きるよう、一日を精いっぱい生きることの大切さを改めて実感させられました。とても感動したものですから、小さな紙に書いて、お財布に入れて、いつも持ち歩いているんです。