商社マンが教える就活必勝ブログ -24ページ目
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なぜ戦略コンサルは人気なのか・・・?

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マッキンゼーやボスコンなどの戦略コンサルは就活生、特に東大生や早慶の奴らにとってかなり人気の企業です。

戦略コンサルは地頭がいい人間でないと入れない

つまり、戦略コンサルから内定をもらうことは頭の良さを証明できるので、
就活を受験と勘違いしている輩は、無意味に「地頭を鍛える本」などを読んで対策をたてています。

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」/細谷 功

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(恥ずかしながら、私もやっていましたwけっこう楽しいんですよね(;^_^A)

コンサルに入ると頭がいいとか横文字がかっこいいとか、そういった理由とは別に、
彼らが戦略コンサルに入りたがる理由がもうひとつあります。

それは、営業しなくていいと思っているからです。


戦略コンサルの仕事は、常に理詰めで分析作業を必要とする仕事だと思われています。
だから、コミュニケーション能力に自信のない典型的な理系院生にとって、コンサルは、ステータスを誇示できる人気な業界(外銀、外資コンサル、商社)の中で、まさにぴったりの仕事と思えるのです。
ただし、論理的思考が必要とされているのは確かですが、その論理的思考を使って、ちょっと考えてみてください。


コンサルに入ろうとする人間は、「ビジネスモデル(笑)」といった言葉が好きですが、コンサルに限らず世の中のビジネスモデルを考えてみましょう。
一般的に、ビジネスで主導権が握っているのは、どこの部分の人間でしょうか?



それは、顧客を持っている人間ですよね。


顧客を掴んでいる人間は、パートナー(商材を提供する側)が気に入らなければ外せますが、
商材を提供する側は、販路を失っては売上が得られないので、そういうわけにいきません。
マネージャークラスが転職をするときも、顧客をどれくらい持っているかはみられるので、顧客をもっていることがいかに重要かはわかりますよね。


コンサルも同様で、偉いのは営業で仕事をとってくるパートナーです。
あくまで、ジュニアのコンサルはパートナーに食べさせてもらっているだけで、何もバリューのある仕事をやっているわけではないのです。

バリューがないから、1日20時間とか無駄に働いて、自己満足に浸っているのがコンサル(ジュニア)の実態です。
学生団体で活動している学生でもこういうやついますよね。
「俺、2日間徹夜で~」
と「俺は忙しい人です」「働きマンです」的なアピールする人。
その癖、しっかりmixiの日記は更新されていて、何をやっていて忙しいのやら・・・w


激務といってもただ椅子に座っているだけで、早朝から深夜まで工場で働く作業員や足を棒にして外回りをしている営業マンのほうがどれだけ辛いことか。(-。-;)

それにも関わらず、「激務・高給・地頭が良い・成長が速い」と間違ったイメージを学生に植え付けたマーケティング力は、さすがコンサルといったところでしょうか(笑)


3年目の戦略コンサルタントに会って、こう質問しました。

「この3年間で、何を得ましたか?」

それに対して、その戦略コンサルタントは曖昧でしか答えられませんでした。

「うーん、なんというか言葉にはできないんだけど、なんとなく力がついたという実感はあるんだよね・・・」


就活のケーススタディでは、「定義!定義!」ってうるさいくせに、いざ自分が問われる身になると、そんな曖昧な答えしか出せませんでした。
そのような人間に、コンサルの依頼をしたくありませんね(笑)

その人は将来起業がしたくて、コンサルに入ったそうですが、社内で文章作成ばっかりやって、外部にコネができていないので、起業はできそうにないでしょう。
このOB訪問を通じて、成長が速いとか言われるにも関わらず、実際にはコンサルの仕事からは何も得られていないのが実態だと感じました。
(もちろん、パートナーのコネとか紹介してもらえるチャンスはあると思いますが、結局は当人の努力次第な話)


お金が欲しくて、外銀に入りたいっていう人間は筋が通っていて、入りたい人間の気持ちはすごくわかるんですよ。
実際に、外銀はサラリーが世の中を馬鹿にしているほど高いですからね。

しかし、「将来、起業したい」「速く成長したい」とかいって、コンサルに入りたがる人間は、あまりに筋が通ってなくて、あのコンサル人気が不思議でたまりません。

おそらく、「ビジネスに対して必要なこと」の定義が、私とコンサル厨の間に大きな違いが
あるからでしょう。



ちょっと長くなったので、続きはまた別記事で書きます。ペタしてね

外銀よりも商社か

外資銀行や証券、日本で追加的な人員削減へ-アジアにシフト

8月9日(ブルームバーグ):外資系銀行や証券会社が日本で追加的な人員削減を実施する可能性がある。一部の外国金融機関が、収益性の低い日本法人でリストラを検討しているほか、日本の人員枠を他のアジア地域に振り分ける動きなどが出ているためだ。人材コンサルティング会社の調査で分かった。

  国内外金融機関の人材紹介を手掛けるエグゼクティブ・サーチ・パートナーズの調査によれば、外国の銀行、証券、プライベート・エクイティ、ヘッジファンド、資産運用、不動産投資会社は6月末までの約2年間で既に約5000人を日本で削減。しかし、低収益の部門などでさらなる削減に踏み切る公算があるという。

  外資系金融機関は2008年秋のリーマン・ショック以降、日本で人員を削減してきたが、新規株式公開(IPO)やM&A(合併・買収)助言ビジネスの規模が他のアジア諸国に比べて小さいことなどから、この傾向はしばらく続きそうだ。一方で、外資勢は米国などでの採用を活発化させている。

  エグゼクティブ・サーチの小溝勝信代表取締役はブルームバーグ・ニュースの取材に「外国銀行には採用凍結やさらなるリストラを検討しているところがある」と具体名を明かさずに述べた。また「私が懸念し警鐘を鳴らしたいのは、外国資本が日本をリスクを取るに値しないと素通りし香港やシンガポール、上海に投資しつつあることだ」という。

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特に驚くほどのニュースではありません。
日本のマーケットは縮小傾向にあり、毎日株価チェックしている人間ならば出来高の減少からわかるでしょう。
私が株を始めた当時から出来高は半分になってしまいましたからね。

それにも関わらず、外銀に憧れてしまう悲しい奴が多いんですよね。
まあ、外銀はそれでも給料高いので、外資系(コンサルとかメーカー)目指す奴よりは救いようはありますが。


さて、このブログは外資に憧れて、こだわって、結局、四月に商社どころか日系の金融やメーカーですら内定をもらえない人のために、就職活動での必勝法やコツ、商社や他社の情報を提供しようと思って、始めました。



外銀なんて入れる人間はわずかです。
外銀に入るための選考過程で、友達ができたり、彼女ができたりすので、選考自体には参加すべきですが、本当に自分が入れると思わないほうが懸命です。
常に、セカンドオプションを考えながら、就職活動をしましょう。


そもそも、英語すら話せない人間は、たとえ外銀から内定をもらっても蹴りましょう。
自分が部下のときは、日本人上司の下で働けば問題ありませんが、自分が部下を持つようになると英語は話せないと、部下を持てませんよね。
出世のことを考えると、英語はマストです。

「英語だけ話せても仕事ができない人間」

とたまに批判されますが、そもそも英語が話せない人間は土俵に上がれていません。

そんなことばっかり言って、グローバル化に乗り遅れてしまったのが、今の日本経済の衰退の原因にあると思います。



そして、英語が話せない人間が外銀に行くべきでないもうひとつの理由は、海外の会社に移れないからです。
Bloombergの記事にも書いてあるように、日本の人員がアジアに振り分けられると。
だいたいは、今成長が著しい中国(香港)・・・そのあたりになるでしょう。

ここで、英語が話せない人間は海外に移れません
全員がネイティブ並の英語を駆使して、専門的な仕事をしているのに、日本語訛りの強い英語を使っている奴がいると足手まといです。
日本ならば、外人も日本語英語に慣れているので問題ありませんが、海外に出ると、日本は圧倒的に少数派なので、日本語英語が通用しにくくなります。(逆に、中国人はどこにいっても多数派なので、中国語英語のほうが勢力はでかい)



しかし、商社マンの場合は、英語が下手でも海外駐在できます。

私も海外で商社マンの英語を聞いたことがありますが、あまりのひどさに思わずこけそうになりました。私も帰国子女でなく英語は苦手なほうですが、それでも商社マンの英語にはびっくりしました。


しかし、それでもなぜ彼らは海外で仕事をやっていけるのでしょうか?



それは、主要な顧客が日本人だからです。

商社は基本的には(特に、昔の話ね)、海外から物を買い付け、日本に売るというビジネスでした。
(もちろん、いろんな国に販売網があるけど、やはりこれは主流)


物を買うときは下手な英語で構いません。
相手(外人)も商社はお客さんになるので、下手な英語でもやさしく接してくれます。
だから、むしろ英語力よりも、いかに日本の顧客の心を掴むかが重要になってくるわけです。
というわけで、商社には、礼儀正しくて体力のある体育会系が多いのは納得できます。


つまり、商社で働く限り、日本人という肩書きが活きるので、英語が苦手な人でもなんとかなります。
(近年、英語が得意な人が多く入ってきている、かつ、現地採用も拡大傾向にあるので、やはり英語は得意であるべきですが、日本式のビジネスができることはマストです)

しかし、外資系で働くならば、日本人という肩書きは捨てる覚悟がなければなりません。
その覚悟、というか、わかりやすい話、ネイティブ並の英語力がない限り、新卒で外資系というのは目指すべきではないと思います。


別に、外資に行くことがダメなわけではないのです。ただ、常に肝に銘じて欲しいことは・・・

英語が話せない人間は論外。


そのことを理解して、就職活動をしてほしいわけです。

とはいえ、これからの社会では、外資系に行こうが日系に行こうが、英語は必要なので、どちらにせよがんばりましょう。



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