最近、政治学者である篠田英朗氏が「ガラパゴス憲法学」批判と称して、特定の憲法学者に対する批判的な書籍を次々発表しているのは以前から気がついていました。

ある分野で実績のある学者であっても、畑違いの分野でトンデモな主張をし、それが注目を集めることは、ままあることです。

なので、私自身は篠田氏の「ガラパゴス憲法学批判」に対する書籍については、わざわざ読む必要を感じていませんでした。

実際に、著名な憲法学者である水島朝穂氏による篠田氏の言説に対する批判がネット上でも公開されていますし
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/1016.html


当の篠田氏は水島氏の批判を、著書である『憲法学の病』(新潮社)P7において「いわれのない誹謗中傷」として取り上げられていますが、内容に対する具体的な反論はないように感じられます。

個人的には篠田氏の「ガラパゴス憲法学批判」が妥当なものであるかどうかの判断は、最低でも、この水島氏の批判と読み比べた上で判断すべきとは思いますけど

まあ、それは各人の判断ということになるのでしょうね。

さて、私自身はいわゆる「憲法学上の通説」を支持するものではありません。

が、仮にも「通説」と呼ばれるものが、多くの専門家からそのように呼ばれるのは、当然ながら「しかるべき理由」がある、ということくらいは理解しているつもりです。

それをわきまえず、見当違いの「ガラパゴス憲法学批判」を繰り返す篠田氏の著書については、これは少なくとも鵜呑みにするべきではないと考え、ある方にそのような「忠告」をさせていただいたのですけど、その方から
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10216098710


篠田氏も著書の冒頭で、同様の批判があったことを著述なさっておりましたねw
しかし、そのような論理が通ずるのならば、国際法における「戦争」の定義を非専門家である憲法学者たちが云々する姿は、実に嘆かわしいことですw
2019/11/13 07:35


との反論を受け、あげく

修正主義護憲派といわれる長谷部恭男・木村草太氏などにも、宮澤→芦部の伝統的護憲派ラインより「さらに説得力をかく」と、この本で著者は断罪しております。

一度貴方様が「憲法学の病」をお読みになって、また感想をお伺いしましょう。
2019/11/13 14:31


とまで言われてしまいました(苦笑)。

なので、やれやれと思いながら、そこで取り上げられた篠田氏の『憲法学の病』を実際に読んでみました。

その上で、あらためて「通説批判と呼ぶに値しないトンデモ」であるとの確信を得ましたので、本ブログにおいて、いくつかの指摘を行おうと思います。

私自身は篠田氏には何ら含むところはありませんけど

そのようなわけですので、閲覧者の皆様にはご承知いただきたく思います。