映画・DVD・テレビ2008

社長業を営む31歳Shozyの映画鑑賞記録です。

昔はマニアック方面まっしぐらでしたが、最近は主に見てなかった名作を見る事が多いです。

内容より、映像重視でみる事が多いので、感想も映像や監督中心になるかと思います。

あと、ポリシーとして、見た映画に点数つけたりはしないです…よろしくです。


食生活記録日記 もやってます。

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最近見た映画 メモ

①マリーアントワネット

②恋愛睡眠のすすめ

③ゾディアック

④ボルベール~帰郷~

天然コケッコー

【 天然コケッコー 】


2007年

日本


気持ちのいい映画。秀作。


何が気持ちいいかってー、映像が気持ちいい。

映像内の光のまわり方が秀逸。


一瞬、エドワード・ヤンの映像が頭をよぎったけど、もうちょいカラッとしていて、爽やか。

インサートの映像とカットのつなぎも綺麗でぽけーっと2時間経ってた。

こういった映画がちゃんと評価されてるってのはとてもうれしい。


原作はくらもちふさこさんの漫画より。

少女漫画特有の少女の風景も軽やかに丁寧に描かれてる。原作読んでないのがよかった。

こーいったのは原作読んでると、「ぜんぜん解釈ちがうのでは?」ってなるから。


映画に出てくる祭り(ヤマタノオロチを倒すスサノオノミコト)が見たいぞ!


ところどころ流れるレイハラカミの宇宙的な音も、映像とシンクロしてて、気持ちよさを増した要因。


男の子(ポッキー)と女の子の主役も凄いいいんだけど、田舎の中2にどうやっても見えない。

どう見ても高校生だろう!!

多分この二人はこれから出ずっぱりだな。


映画化する場合、少女漫画の方が、秀作になりやすい。登場人物の心の風景描写がしっかりしてる。

少年漫画を映画化すると、カルト映画になってしまう「男塾」とか古くは「ドカベン」「あしたのジョー」。


ドラゴンボールハリウッド版も多分きっついだろう!ストリートファイター並みにきつかったらどうしよう。


良かった。疲れてる人におすすめ。



市民ケーン

1941年公開
アメリカ映画


評論家が選ぶTOP100みたいな企画があったりすると必ずベスト10には入る映画で(大体1位)
天邪鬼な自分としては、「別に見なくていいんじゃないか」ってな映画であったんだけど、
「それじゃ駄目だ!見よ!」と思って3年程度経ちようやく見ました。


見たら面白いに決まってるだろうと思って見たら、やっぱり面白くて、やっぱり見る必要は無かったんじゃないかってな出来。
構成・台詞・カメラワーク・カッティング・1カット内での時間の展開の見せ方・効果音のつけ方など、けちのつけようが無い。
映画としての完成度は完璧に近い。

こんな映画を1941年の戦争中に作ってるんだから、もー無茶苦茶。
試しにキネ旬の日本1位を調べたら小津の「戸田家の兄妹」だった。そういえば小津はリアルタイムで「市民ケーン」を高評価したって話を聞いた事がある。
「市民ケーンってのは中々の映画だね~」みたいな。
実際にこの映画が正等な評価を得たのは、カイエのアンドレバザン以降だと思うので、やっぱりクリエイターズムービーだとは思う。


だからあまり映画を見ない人とか、見てるとは言ってるけど、最近のヒット作しか見ない人にはおすすめできません。


自分的にはどーかと言うと。
凄い作品だとは思うけど好みではない。
オーソン・ウェルズであれば「黒い罠」の方が好き。
ちょっと「どーだ凄いだろ。俺」って押し付けがましい気がする。

「確かにあんたはすげーよ。でもすげーヤツは他にもいっぱいいるから」って思ってしまう。


あと主人公の顔(オーソン・ウェルズ)が怖い。これは黒い罠も一緒だけど、市民ケーンの方がより怖い。

2時間怖い顔見てると泣きたくなる。


ただ残念なのは、色々な文献で映画の大体の内容とか知ってしまっていた事。
全く先入観なしで見れてたら、物凄い感動したかもしれない。