君と初めて出会ったのは


もう桜の花が散りかけていた春の日


少し栗色がかった君の髪に春の陽光が美しい虹をつくって…


今君は僕の横であの時と同じそよ風のような心地よい声で笑う


気づいたんだ


あの日から


僕はずっと春の中にいたんだって


あの日に舞っていた優しくはかない花吹雪のような


君という


どうしようもなく愛しい   柔らかな春の中に…


ねえ 触れてもいいかい?


あの春の陽光に輝いていた


素敵な君の髪に


ももが旅立ってから…あっという間に1年が過ぎました。


心にポッカリト空いた大きな穴。


それを埋めようと尾するかのように流れ出る涙。


だけどやっぱり時の流れは優しくて…


今ではその心の穴にももがスッポリトはまり込んでほっこりと眠ってくれています…とっても暖かい…


でも小さくなったもものお骨はリビングの小さな祭壇の上にまだいます。


寂しがりで怖がりだったももを納骨できずにいるのです…


ソファの上にはももそっくりのダックスのぬいぐるみがいてくれて…


愛妻は寝る時にもも本体(お骨)とぬいぐるみのももを毎晩ベッドに連れて行くのです…


ももが旅立ったとたんにパンデミックに襲われて…嵐のような1年だったけれど…


なんとか過ごしてこられたのも…ももが守ってくれているからだなんて思ったりして…


18年と8ヶ月12日…本当に長い月日をそばにいてくれて…もも  ありがとうね…

愛犬もも


昨夜永眠しました…18歳と8ヶ月でした


今日ももは小さなお骨になって家に帰ってきました


本当に長い間ありがとうね


しばらくは…心ゆくまで…泣きます


僕は流れ星のように ここに落ちてきた


それは意思でもなく ただ確率のままに


幸運か 不運かは


この天文学的な数字に握られていて


人はみな この数字を背中に背負って生きている


それでも幸せだよなんて強がってみたり


わからない苦労だってあるのよなんて 不幸がってにたり


みんなそのかけ離れたスタートラインから目をそむけている


だけどこの背負わされた数字は 逃げることのできない現実


毎夜夢をみる


陽光に満ちた海沿いの道に車を走らせ


ショッピングセンターで気ままにウインドウショッピング


アスレチックで君とふざけて追いかけっこしている


そんな僕を…


ほとんどの人にとって当たり前のありふれた日常


僕にとってはどんなに努力してももう帰ることのない鮮やかな世界


今日も目覚めた僕の背中に


この数字が重いままに…