ローマからフィレンツェまでは列車だったんだけどね、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅について、駅の向かい側にある、教会側に出た途端にね、女の子が話しかけてきた名だ。
あら、いきなりロマンスなの?
期待したんだけどね、ドラッグ撲滅の署名をしてくれっていうんだ。
あら、あら、いきなり怪しいわね。
そう、そう、なんか怪しいと思って、断ったんだけどね、ちょっとしつこかったんだ。断って歩きだすと、他にも何人かいてね、何度か声かけられた。
あら、人気者じゃないの。鴨だと思われたんじゃないの。
そうかも。で、翌日も駅の前を通りかかったら、また署名を求められてね。こんどは、昨日署名したっていったら。向こうもすぐにあきらめた。
それ、いい手ね。もう、署名しちゃったからって。
そう、そう。で、パリのエッフェル塔のまわりにも、署名を求めてくる女性が沢山いてね。なぜか、フィレンツェもパリも、人種は違うけど、若い女性ばかり。
同情を買おうっていうんじゃないの。
そうかもしれない。で、パリは、もっと怪しくて、「English, English」って声をかけて来るんだ。で、英語で断ると、英語が分からないみたいでね。とっても怪しいんだ。
なんだか、間抜けな署名運動ね。
で、ネットて調べてみたら、署名詐欺なるものがあるみたいで、署名すると寄付を求められるそうだ。寄付を払うまで、取り囲んでしつこく迫るみたい。
あら、そんなことも知らなかったの。よくある手口。
そうなんだ。みんな知ってるんだ。でも、怪しいってすぐにわかるよね。
でもね、気の弱い人は、お金払っちゃうのよね。だから、そんな詐欺が無くならないんだけどね。
おぉぉぉぉぉ、そういうものかもしれない。署名はきっぱりと断りましょう。