夜に撮った上の写真を眺めていたら、突然に「八点鐘が鳴るとき」という言葉が浮かんできた。
小説のタイトルだったか、映画のタイトルだったか、どうしても思い出せない。
調べたら、アリステア・マクリーンの小説のタイトルであり、この小説を映画化したアンソニー・ホプキンス主演の映画のタイトルでもあった。
小説も読んでないし、映画も観てない。
それなのに、なんで記憶の海の底に沈んでいたのか自分でも分からない。
多分誰にもそんな経験があると思う。
有名なのはプルースト「失われた時を求めて」。
紅茶に浸したマドレーヌを口にした瞬間、主人公は失われた過去を思い出す。
この長大で難解な小説を読み通した人は少数派だと思うが、「紅茶に浸したマドレーヌ」のフレーズは一度は聴いたことがあるはず。
2年前だったか? 夢の話をした。
山に挟まれたなだらかな草原の向こうに青々とした海が広がっていて、その草原を弧を描きながら続く道が走り、ボクは車の運転を誤って海に落ち、ずぶ濡れになった。
妙齢のご婦人が現れて、「風邪をひきますわよ。叔父の家が近くにありますので服を乾かしなさい。」と言ってボクを案内してくれるという身勝手な夢だ。
何故だか叔父という人がフランスの貴族で古書マニア。
羊皮紙本を初めてとして貴重な古書のコレクションを見せてくれたので感激したのだった。
その同じ風景がPC画面に現れたのだ。
あまりのことに呆然とした。
WINDOWS10になってから、壁紙見本が起動のたびに現われるようになったので、昨日現れたのだ。
夢と違うのは、道がなかったことと、海の向こうに島が見えることだけだった。
スペインのマヨルカ島で撮った写真だという。
ボクはマヨルカ島なんか行ったこともないので、夢を見る以前にこの画像が一度PC画面に現れていたのだろうと推察するしかない。
そのまま記憶の底にしまわれ、夢になって現れたのだと。
画像を探したが見つからなかったので貼れないのが残念だ。
映画「八点鐘が鳴るとき」の案内です。
鐘が鳴る歌と言えばニュー・ボードビル・バンドの「ウィンチェスターの鐘」(邦題)が有名。
世界中で流行り、日本でももちろん大ヒットした。