70年代が始まってから、ロックがボクの趣味とは違う方向に行き始めた。
プログレやヘビメタ路線だ。
反発した若者がロンドン・パンクを始めたが、騒々しく、暴力的なだけのこのジャンルも好きになれなかった。
パンクを意識したのかもしれないが、耳障りの良いAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)なるものが流行り始めた。
しかし、この分野もボクにはぴったり来なかった。
AOL(アダルトOL)なら大好きだったんだけどなあ。(笑)。
その頃ジャズに逃げ込んでいたボクは、マイケル・フランクスの「アントニオの歌」(77年)に夢中になった。
アントニオ・カルロス・ジョビンに捧げた曲だが、この曲が収められたアルバム Sleeping Gypsy はジョー・サンプル、ラリー・カールトン、ウィルトン・フェンダー、デビッド・サンボーン、マイケル・ブレッカーといった当時の錚々たるジャズミュージシャンが参加していたので速攻で買った。
が、「アントニオの歌」以外は全くつまらなかったので、80年から物置に突っ込んだままだ。
一応AORとジャンル分けされる「アントニオの歌」をどうぞ。
何十年ぶりかで聴いたら懐かしくて、今夜はお酒を飲みながら延々と聴きそうだ。