6時半に目が覚めた。
何十年ぶりだろうか、朝が弱いボクにとっては奇跡的な出来事だった。
だから8時半に家を出、まず、朝方の富士山を撮りたくていつものポイントに向かった。
残念ながら霞んでいる。
こんなときは他の素材を混ぜたほうが良い。
返す刀で源氏山に向かった。
紅葉の具合を確かめたかったからだ。
源氏山に至るルートはいくつもあるが、今日はイチバン知られた車の通る道を登ることにした。
途中に佐助稲荷に曲がる道があり、銭洗弁財天が中途にある道だ。
ところがだ。
この坂道でボクは何度も何度も休憩せざるを得なかったのだ。
校外学習だろうか?
小学生の子供たちがボクを追い抜いて駆け登っていく。
なんてこった~!
この春、桜を見に来たときはもっと難所を通ったが、息が切れるなんてことはなかったのだ。
たった半年で、こんなにも堪(こた)えるようになったとは。
老化現象の始まりか~と思ったら悲しくなった。
悲しくなったので、家に帰ってから廊下の拭き掃除をした。皺ひとつなくぴかぴかに磨き上げたのだ。
こう見えても綺麗好きなので、家の掃除も庭の掃除もほとんど毎日している。
先日、離婚したという女性のブログを読んだら、ご主人が洗濯ものを裏返しのママ出すので耐えきれなくなったのも一因だと書いていた。
えっ、ちょっと待ってくれ。
下着なんてのは肌に密着するわけだから、裏返して洗濯するのが当然じゃないのか?? と思っていたボクにはショックだった。
女性の皆さん方にお聞きしたい。
ボクの考えは大間違いだったのか??
源氏山の紅葉はイマイチだった。
写真に手を加えることはしないのだけど(そんなソフトを持っていない)、この写真だけは赤味を足した。
マグロの買い置きがなかったので、玉置浩二の「ワインレッドの心」で味付けした。
ほの暗い木の間を背景に、陽の光を受けて妖しく輝く緑の葉。
ボクはこんな光景が大好きなのだ。
(最初の写真もそうだけど、以下の写真はもう手を加えていない)
観光客が増えたので、いつごろからか、民家がそのままの外観でお店になっているところが増えた。
そんな一軒。
カラスウリの赤い色が妙に懐かしく、心を鷲摑みされた。
お昼を外で食べようかどうしようか迷ったが、あまりにも天気が良すぎる。
ピクニック気分になったのだ。
だから紀伊國屋に寄って紀文のはんぺん弁当を買い、懐かしい瓶入りのバドワイザーを買って、庭で食べることにした。
庭用のテーブルなんかとっくの昔に壊れてしまったが、2脚ある陶椅子のひとつがテーブル代わりになる。
おひとり様ピクニックだけど、気持ちのいい休日になった。
陽がだいぶ傾いたころ、ついに捉えることが出来たのだ。
ボクのイチバン好きなこの光景を写真に収めたかったのだが、これまでどうしても納得のいく写真が撮れなかったのだ。
そうか~早起きは3文の得、って諺はこういう日のためにあるんだな~と納得できたのだった。
ラヴィン・スプーンフルの Summer In The City。
洋楽ファンなら誰でも知っている。
夏が過ぎ、秋も深まった今ごろ何故? と思う人もいるはず。
映像をご覧いただきたいのだ。
前半部分ははっきりしないが、USではなく、UKみたい。
ボクにはヒッピーたちの映像はハイド・パークに見える。
マージー川の映像から始まる後半は、はっきりしている。
レコード店もUKだし、キャヴァーン・クラブが写っている。
The Cavern 'New Sound of '64' Contest Finals の文字が読み取れるので、複数のバンドが登場して、それでこんなにも大勢のファンが押しかけているようだ。
Merseybeats だけ分かった。
USバンドの曲にUKの映像。
意図が分からないが、楽しいからそれでいいのだ~ベラマッチャ。