The Electric Prunes・・・86年ドイツ再発盤 | 洋楽と脳の不思議ワールド

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曇り空に八重の桜は良く映える。




昨日から春嵐。

1昨日まで満開だった山桜もたった一日で葉桜になった。





花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ



井伏鱒二のこの詩が口をついて出る。



もともとは。唐代の人、于武陵(うぶりょう)の「勧酒」という有名でない詩を井伏鱒二がこう訳したのだが、井伏訳があんまり素晴らしいので、誰でも知ってる詩になった。




勧君金屈巵 (君に勧む金屈巵<きんくつし>)
満酌不須辞 (満酌辞するを須<もち>いず)
花發多風雨 (花發<ひら>けば風雨多く)
人生足別離 (人生別離足る)




思い出すと、酒を飲みに出たくなるのが人情だ。

馴染みの店に寄ったら、思いのほか声が出る。

もう6,7年以上歌っていないので声なんか出ないと思っていたのだ。

カラオケ酒場に行って、場を読まずに英語の歌を歌うと絡まられるケースが多い。

日本人のくせに英語の歌なんか歌いやがって、というわけだ。

飲み歩く生活から離れてずいぶん経つので、馴染みの店でも知らない顔が多くなった。

だから大人しく「もう一つの土曜日」や「22歳の別れ」を歌ってお茶を濁していたが、23時を過ぎたらお客さんが全員帰ったので、1時間ほど、貸し切り状態で好きなだけ歌った。

A Song For You, Masquerade, Every Breath You Take・・・・etc.

昔のように、高いキーの歌が歌えたので満足して帰ったのだった。









嬉しかったので、春嵐のなか、昨日は中古屋さんに寄った。

と、写真の Electric Prunes 67年のドイツオリジナル盤が1600円で見つかったのだ。

これもヒゴロノオコナイがいいので神様がプレゼントしてくれたんだな~と喜び勇んで買った。

家に帰って封を解いたらおかしなことに気づいた。

モノ盤のはずなのにステレオの文字がある。

レコード番号を調べたら、67年盤なら RS 6248 のはずなのに REP 24 033。

なんと86年の再発盤だったのだ。

中古屋さんはさすがにプロ~!

86年の文字はどこにもなく、ジャケにもレーベルにも67年の文字しかないのに騙されなかったというわけだ。

やっぱり、ただみたいな値段でオリジナル盤を手に入れようという魂胆が間違いだと思い知らされたのだった。

このバンドには思い出があって、中3の時にラジオから流れてきたその足でレコード屋さんに飛び込み、シングルを買ったのだった。

76年に捨てちゃったけど。

代わりに、60年代ビートミュージックを再発見した80年代、Edsel が18曲入りのリイシュウ盤を出してくれたので、愛聴したのだった。

















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ロンドン東部の町ラムフォードの Attraction は大手のコロンビアから2枚のシングルを66年に残した。

その2枚目。A面はキンクスのカヴァーでB面はオリジナル。

She's A Girl です。





一応A面の Party Line も。



どちらもいいのだけど、ボクの好みはB面。