朝6時。
まだ高原のような涼しさなのだ。
朝顔が出迎えてくれた。
それなのにお昼を過ぎると、べったりと汗のまとわりつく暑さ。
とても堪らんと、逃げ出すことにした。
往復の電車賃720円を払ってブック・オフに行ったのだ。
欲しかった吉田秋生の「海街ダイアリー」がセットで出ていた。
図書館で借りて読んでいたので、この際思い切ってまとめ買いすることにした。
大人買いってヤツだ。
7冊セットで1,600円。
1冊200円以上もしたんだぞ~!
帰りがけに新刊書店に寄って、萩尾望都の40年ぶりの新作「ポーの一族」も買った。
ちゃんと定価で買ったんだ。エライだろう~!
NYの人たちは、自分たちのことを「ニューヨーカー」と言っている。
誇り高いのだ。
北九州は、日本で最初に文明化された地域なので、同じように誇り高く、福岡人は自分たちのことを「フッカー」と呼んでいるのだ。
古代、東アジアで最初に文明化されたのは中国なので、最先端の技術や文化をもった多くの中国人(渡来人)が、玄界灘を渡って住みついた。
李一族もそんな渡来人の末裔で、ブルース李を名乗った青年が映画に出演し、世界中にカンフーブームを引き起こしたのは記憶に新しい。
一族には米国で暮らす人もいて、甥っ子のブルースに刺激されて、ブルースを演り始めた男がいた。
彼は、「機動戦士ガンダム」のファンだったので、ブルー(青)に対抗して赤い彗星シャアの名前を借りて、シャア・リーと名乗っていた。
ところが奥さんがジオン公国が大嫌いだったので、というのも爺さんが死んだとき財産を残さなかったからで、爺恩のないシャアが許せなかったのだ。
怒って、シャア・リーの横っ面をパシ~ッと張ったので、シャアリー・パッシーと名乗ることにした。
しかし好事魔多し。
すでに「007 ゴールドフィンガー」を歌って盛名のあるシャーリー・パッシーから横やりが入ったのだ。
おんなじ名前を使わないで、って。
しゃあ~困ったぞ~と考えた末に、自分のルーツの「フッカー」にしたのだ。
ついでにファーストネームもシャアからジョンに代えた。
奥さんのためだ。
こうしてジョン・リー・フッカーが誕生したわけだが、この真実がこれまで現れることはなかった。
バラしていいのかどうか、ボクも随分悩んだが、後世のために真実を書き残すことにした。
クレジットがないので何年のレコードか分からないが、ロスの Kent 盤。
70年代に買った。
彼が初めて吹き込んだ48年の Boogie Chillen から51年の間の12曲を収録。
若い頃の映像があったので Hobo Blues。
この hobo を「ほうぼう旅している寅さん」と誤解してる人が多いので、この際、その間違いも正しておこう。
「ホウボウ」という魚のことを歌った歌なのだ。