悪魔とモリー・・・ミッチ・ライダーとデトロイト・ホイールズ | 洋楽と脳の不思議ワールド

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マイナーな60年代ビートミュージック。駄洒落小話。写真と読書感想がメインのブログです。

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洋楽少年に変身したボクが、とてつもない衝撃を受けたのが「悪魔とモリー」だ。

今聴くと、当たり前のR&Rだが、当時は天地がひっくり返ったように感じたものだ。

それまでの音楽に対する既成概念、「美しく、心安らかに感じるもの」を一切取っ払って荒々しく暴力的に迫り、心臓をわしづかみにしたのだ。

ビートルズの「ロックンロール・ミュージック」さえもが可愛らしく感じられたものだった。


すぐにレコードを買いこんで、1日中聴きまくった。

親は、ついに悪魔に魂を売ったかと嘆いたが、こんなすごい音楽のために売る魂なんて安いものだ。

「教皇ホノリウスの魔法書」には、主だった地獄の悪魔たちの似顔絵とサインが記されている。
ボクの魂は誰が買ったんだろう??


聴いてお分かりのように、この曲は Shorty Long の Devil With A Blue Dress On と Little Richard の Good Golly Miss Molly の2曲をつないで1曲にアレンジしなおしたものだ。


リトル・リチャードのほうは解説の必要はないが、ショーティ・ロングは知られてないと思うのでちょっとだけ触れる。

モータウンのソウルシンガーで、64年にミッチ・ライダーが取り上げたこの曲でレコードデヴュー、69年に29歳の若さで水難事故で亡くなっている。
最大のヒット曲が68年の Here Comes The Jungle で、ビルボードで8位を記録したそうだ。

実はボクは長くこの「モリー」さんが誰だか分からなかった。

なにしろこの悪魔ときたら、「シャネルの5番」をつけて青いドレスを着てるんだから、モリーさんもそれなりの美人に違いないと思っていたのだ

高校生になり、ようやく教師から教わったのだった。


「森から出てくるのはね、幽霊だよ~」

そうか、「悪魔と幽霊」を歌った歌だったんだ!!

じゃあ美人の幽霊なんだね。

そう、「森有礼」!!(古い定番ギャグでスミマセン~!!)

お詫びの印に Shorty Long の Devil With A Blue Dress On です。