ブリティッシュ・フォーク・ロック・デュオ・・・Chad and Jeremy | 洋楽と脳の不思議ワールド

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最近ではソフト・ロックという言葉でくくられているけれど、オールド洋楽ファンとしてはこの言葉に馴染めないので、昔ながらのフォーク・ロックという言葉を使うと、チャド・アンド・ジェレミーなんて、この分野の代表的なデュオ。
サイモンとガーファンクルが登場してくるまでは、ピーターとゴードンと並んでたいへんな人気だった。
ピーターとゴードンが本国ですさまじい人気があったのに対し、こちらは英国での人気はイマイチ。しか米国では売れまくった。
64-67年間にビルボードのトップ40内に7曲も送りこんでいる。
ゾンビーズやハーマンズ・ハーミッツとおんなじパターンですね。
彼らの場合は音楽性云々よりも、アッパークラス出身だったので階級社会の英国ではワーキングクラスの若者たちの反発を買って人気が出なかったんだという説がある。
しかし、現在も時々再結成されてコンサートを行っているのだから、実際はどうなんだろうね。
Yesterday's Gone という曲で64年にデヴューし、2枚目のシングル Summer Song がアメリカのチャートで7位のヒットソングとなって人気者となった。
日本でも結構人気があったので、オールドファンには懐かしいはずだ。
68年に8枚目のアルバム The Ark(ノアの方舟)を出して解散するんだけど、現在CDによる再発が進んでいるので、容易に耳にする事ができる。
1stアルバムの Yesterday's Gone は全曲カバー。
3rdアルバムの Befor And After は全曲オリジナルで、彼らの代表作。
7thアルバムの Of Cabbages and Kings は67年という時代を背景にしているのでサイケ。
ストーンズだってこの当時は We Love You というサイケシングルを発売したくらいだから、猫もシャクシもサイケを演らざるを得なかったんだけど。
もっともボクはこの7枚目も8枚目も聴いていないので、どの程度サイケがかっているのかは知らない。
実は解散後の69年にもう1枚 Three In The Attic というアルバムが発売されているし、90年代以降、何度か再結成されて3枚のアルバムを出している。
写真のアルバムだが、これは80年に Capitol から再発されたベスト盤で10曲入り。
オリジナルが何年の発売かクレジットがないので分からないが、収録曲が前期の曲中心なのでたぶん66年ごろなんだろうと思う。
ピーターとゴードン同様、彼らもレノンーマッカトニーから曲の提供を受けており、日本でもヒットした From A Window がラストを飾っている。