椎の実の落ちる頃カチンカチン裏の山から椎の実が落ちて屋根にあたって音をたてるカチンカチンその音を聞いていると在りし日の父を思い出す一緒に住んでいた頃この音に気づいた父が「椎の実を拾ってこい」と決まって言っていた足腰が弱くなって自分では自由に歩けなくなって家で養生していた父必然的に一緒に居る時間が増えた私達家族の貴重で幸せな時間だったと思う今、同じ家に一人居てあの頃と同じ音を聞いている無性に父に会いたくなる