しょうこたんぶろぐ -23ページ目

日本の美しい女性像

平安時代の美人像は、肌理(きめ)の細かい色白の肌、小太りで、顔形はしもぶくれ気味の丸顔であご先は丸く、引目と呼ばれる細い象眼が尊ばれた。頭髪は長くしかも水分の多いしなやかな髪の毛が美人の条件とされているが、これは成熟した女性の証でもあった。胸の大きさは、当時の女性の成年年齢が12歳程度が初めであったことから、むしろ妊婦などの中年的な象徴であった。
江戸時代以来、日本では色白できめ細かい肌、細面、小ぶりな口、富士額、涼しい目元、鼻筋が通り、豊かな黒髪が美人の条件とされた(浮世絵で見られる小さな目で描かれた女性は、当時の美人像と必ずしも一致しないことに注意が必要である。詳しくは美人画を参照)。こうした美意識は、明治時代から大正時代に至るまで日本の美人像の基調となった。井原西鶴の作品には、低い鼻を高くしてほしいと神社で無理な願いことをするとの記述があり、当時鼻の高さを好んだ傾向が伺える。また朝鮮通信使の記録には、「沿道の女性の肌はお白いをせずとも白く、若い女性の笑い声は小鳥のようである」と国王に報告している。
関東大震災後から、パーマネントや断髪、口紅を唇全体に塗るなど、欧米の影響を受けて従来の美意識と相容れないような美容が広まった。戦後の日本では、西洋の影響を受けて、白人に近い顔立ちが美人とされたり、健康的と考えられた小麦色の肌が美しいと思われて、一部で日焼けが流行するなどした。
また、20世紀には映画・テレビをはじめとする動画が一般化日常化するなかで、静止画的な美しさだけでなく、動的な美しさも評価されるようになった。美人の基準も多様化しているため、美人の代名詞と言えるような女性はいなくなった。上記の美人像とはかなり異なる顔立ちの女性であっても、美しいと見なされることがままある。
アニメの美人顔と伝統的な美人画の様式は全く異なる(特に目の描き方)が、共通点もある。アニメや漫画でよく見られる顎が小さく、口が小さい女性像は平安時代からの名残である。日本の漫画家・アニメーターは人物の口を小さく描くことを好む傾向がある。これは、目の大きさに合わすために顔のバランスを調整しているからだとされる。


美人の歴史動画発見したよ↓