―それはかつての、僕だった。
性愛に満ちた昼、孤独を折り返す夜。
それが僕のすべてだった。―
また朝になった、昨日は夜だったのに。
ケータイの電源をつけそのまま、それを持ったままトイレに行く。
メールのほとんどは迷惑メールで、それを消去しつつ、用を足した。
ぼさぼさの髪の毛をなでつけながら、お湯を沸かす。
パンをトースターにいれ、カップにスープの粉を入れる。
あぁ、今日はもう5月か
そんなことを思いながら、私はジャムを塗る。
髪を梳き、歯を磨き、服に着替える。
化粧はしない。
まだしない。
とりあえずバス停まで歩く。
ジョギングのおばさん
朝練の中学生
ラジオ体操に向かう老人
早出のサラリーマン
一般の日常が酷く非日常に見える。
きっと時が経っても自分はこうならないと確信しているし、
成れないと自覚している。
ラジオ体操なんてきっと、刑務所か、精神病院ですることになるんだろう。
歩く町並みは平和で、私の肌を掠める。
蛍のように、私はきっとあっちの水と、こっちの水をどちらも飲めずじまいで迷っているんだろう。
コンビニによってAERAを買う。
私の日常はこの中
書き起こしていないものなど幻想に過ぎない。と、どこかの耽美小説のようなことを思ってしまう。
毎回同じような記事
汚職と国際と政党批判
他に見るべきものはないのかと
国の上人たちに説教したくなるが、
私も人を説教できるほどの技量を持ち合わせていない。
むしろ私の方が堕落している。
ため息と落胆、最近の私の趣味はどんどんと完成系に近づいていく。
君たちとは違う。
心のどこかで誰もを馬鹿にしている。
私はやなやつだ。
そんなことはずっとわかってる。
良いやつだと思われたいから
少しだけ人に優しくする。
口だけでやさしくして、後はゆっくりその人の苦しみを観察する。
グダグダとそんなことを朝から考える。
バスに乗り、少し眠るまでに
少し暗くなっておかないと、イライラして睡眠に集中できない。
合理性のない気分の変動は求めない。
そう思うと破滅的な考えが、耽美になって
とたん色気づく。
毎日この夢想を繰り返し、バスに乗る。