息子君は大学の研究室でレポートを書いてるのだが、8回目の提出で少しだけ希望が見えてきたらしい


「やっとトンネルの入り口やでぇ~」

………それは、出口の言い間違いだろう、しかし怖くて聞き直せない母だ


「センセがさぁ~」、息子君が話す
「こないだまでオレが一番ヤバかったって言ってたけど、今はアラキ君が一番ヤバいんやってぇ~」
「息子君よりヤバいって………それめっさヤバいやん」
「アラキ君な、出やなアカン時にインフルエンザかかってなぁ~アラキ君の研究内容が太陽出てないと実験出来へんねん~そっから曇りっぱなしでぇアハハ、もう提出日過ぎちゃった」
「え?じゃあどうすんの?!」
アラキ君の親御さんの気持ちを考えるといたたまれない母
「オレ、アラキ君にお願い手伝ってって頼まれたから、アラキ君のレポート手伝ってあげるのぉ~千円あげるってぇ~」


………この息子君に金まで出して頼むなんて………もうアラキ君は崖っぷちの崖っぷちなのであろう
「センセがブチギレてるから早く作らなアカンみたいでぇ~レポートにするのが面倒やから数字入れるまでを作ってあげるのぉ~」

「今日は太陽出てるし実験出来てるやろからぁ~………」
オレは表作りしてアラキ君に送ってあげてアラキ君が結果を打ち込むのぉ~………と、母に説明している息子君
………息子君は自身の8回目のレポートが戻ってくる可能性も、まだまだあるのである
「息子君、レポートまた返されたら千円渡してアラキ君に手伝ってもらいなさい」


ふつふつと腹が立ってきた母
「おか、アラキ君の親御さんと一緒にあんたらにブチギレたいわ、授業に高いお金払って!何で毎晩ゲームは進んでるのにレポートは進まんのや!」
「それはねぇ~………レポートは全然楽しくないからやんかぁ~」
息子君はニコニコしながら答えた