一匹狼と聞くとどんなイメージを持ちますか?
一人孤独を愛する
誰とも群れない孤高な存在
ハードボイルドでカッコイイ

一般的なイメージはこんな感じかしら?

今回、八戸彩画堂さまで開催「私の道展」へ出展中のこちらの作品
「道は私の後に」
F8号(455×380mm)
2024年作
使用画材:墨、胡粉、和紙、木製パネル

真冬の雪が積もる森の中
一匹の狼がいる
ずいぶん遠くから歩いてきたのか森の奥から続く足跡がくっきりと残っている

「狼」と言う生き物の話をします
狼とは世界全体に多く生息するイヌ科最大の動物です
狼は基本的に群れで生活をし一つの群れを「パック」と呼びます
パックの構成は血縁のある家族が主ですが稀に外部の狼が加わる事があるそうです
親狼がパックのリーダーを務め、親が死ぬと子がリーダーを引き継ぎます
また、パックから離れて自分のパックを作る場合もあります
一匹狼とはパックから独立し新しパックを作るその過程の状態とも言えます

大きな流れから一歩踏み出した時、誰しも大きな不安が降りかかる
この道で本当に正しいのか
自分の選択は間違っていなかったのか
来た道を戻るべきかとも思う時がある
それでも道なき道をおっかなびっくり進んだ先に、その人しか見れない景色がある
振り返れば他の誰でもない自分の進んできた道ができていた

 

そう思いたいという願望と願いが入り混じった作品です。

 

「私の道展」

展示会場:八戸彩画堂2Fギャラリー 

期  間:7/5(金)~7/14(日)

時  間:10:00~17:00