動物モチーフが多いので、毛の生えた動物を描くことがとても多いです。

 

水墨画的に毛並みを描こうと思うと、滲みの広がり濃淡の表現で描くのが基本です。ネットで調べたり、伝統的な技法ではこちらが主流です。

私の場合、滲みはそれほど重要視しておらず、渇筆(かっぴつ)と呼ばれる墨の含みが少ない擦れた線を多用してます。

そこにも少しコツがあり、筆先を潰して平たんにする事で細いシャープな線を大量に引く事が出来ます。描きながら被写体に被毛を生やしていく感覚なので、よく制作途中は「毛を生やす」と表現してます。

渇筆なので、一筆の線は細くかすれております。それを何回も何回も何回も描き重ねてやっと動物の毛皮になっていきます。

文章打ちながら、なんて面倒な描き方をしているのかと自分でも驚きです(笑)

面倒でも、コレじゃないと描き表せない表現がある。絵描きって難儀な生き物ですね。



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