初代スケバン刑事のEDテーマ曲でもあったこの曲、
自分にとってはドラマ自体も含めてとても思い出深い曲なのですが、
最近改めて聴き直すと斉藤由貴さんの歌唱が結構良いことに
気が付きました。
2代目のナンノさんの歌唱は結構あっけらかんとしてる所があるのですが
斉藤さんの歌い方はかなり感情込めて歌ってるんですよね。
この人の声って意外と高音部が上手で、有名な「卒業」なんか聴くと判りますが
声を張らずにふっと抜いた感じで出すサラッとした高音が全く嫌味無くて、
アイドルにしてはなかなか・・・と思わせるものがあります。
薬師丸ひろ子なんかもちょっとそういう所ありますが斉藤さんはもうちょっと
声に陰とグラデーションがある感じです。
力まない発声だけど気持ちはこもってる、なかなか魅力的な声だと思います。
この「白い炎」という曲を最近ずっとピアノで弾いてますが最近思うのは
良い曲って嵌ってる和声に対してメロディーが4度とか9度になってる所に
インパクトがあると名曲度が上がるのかな・・・?と思います。
最後のこーいを♪の“こーい”の所とか、愚かなおんなのーこ♪の所とか
C♯mの和声に対するF♯の音、F♯mの和声に対するBの音、とかが
ぐっとメロディーの中でしっかり立ってるのが心地いいです。
まあいずれにせよ、この時期の玉置浩二の曲はノッってる時期だけに
本当に良い曲書いています。
王道であることからも逃げずにこういう曲を書けるって凄いと思います。
和声や転調を駆使しまくってこねくり回しすぎる所が昨今の曲は多いのですが
変化球に逃げず直球勝負の曲の魅力ってやはり捨てがたいものが有ると
思います。