東京の冬は妙に寒く

 

しかし行き交う人々は目的に向かって

 

躍動しているかのごとく

 

前向きな表情をしている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初日、渋谷gee-ge.でのライブを終え、桜上水に住む友人の家へ。

 

東京には変わった地名が多いな、と思ったが

 

北海道人が人のことは言えない。

 

 

 

みちみちと敷き詰めた街に朝がくる。

 

女子高生はイヤホンで音楽を聴きながら、ハンドサイズの参考書をめくる。

 

サラリーマンはガラケーで電話をしながら、もう片方の手でスマートフォンをスワイプさせている。

 

駅で電車の中身が入れ替わる。

 

 

 

 

 

二日目。

 

ストロボカフェ北参道にて5曲歌う。

 

札幌でライブに来てくれていた早季さんに会う。

 

同じ札幌から遠征に来ていた共演者の森山夕子さんに出会う。

 

見知らぬ土地で同郷のひとに会ったときの安堵感たるや。

 

 

 

 

夜はストロボカフェを紹介してくれた山崎まどかちゃんと居酒屋へ行く。

 

元気そうでよかった、というのは客観的な言葉すぎるだろうか。

 

しかしそれでも、前を向く彼女のエネルギーに看過され

 

ほろ酔いの夜道はすこし心地良い。

 

 

 

 

 

 

三日目。

 

ライブがないので事務所に顔を出したあと、思い付きで葛西臨海水族館へ向かう。

 

海の生き物の進化を見つめる。

 

岩にしか見えない魚や

 

体を縦にして泳ぐ魚や

 

足の生えた魚

 

生きることに必死なのだ

 

必ず死ぬと書いて、どうして必死と読むのだろう

 

 

 

 

四日目。

 

渋谷7thフロアにて歌う。

 

終演後、お店の方にビールを一杯いただく。

 

このビールがまた格別。

 

 

 

 

 

五日目。最終日。

 

出発まで時間があるので、根津神社へ向かう。

 

その後、浅草へ。

 

 

 

 

以前ここへ来たときはなかったスカイツリー。

 

ここはいろんな時代が一緒くたになっている。

 

 

 

 

 

時間はうしろに置いてくものか

 

前へ進むものか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京遠征、たくさんの方々にお世話になりました。

 

本当にありがとうございました。

 

また来ます。

 

さあ、ワンマン冬公演へ向け準備にかかります!

 

ぜひご予約お願いいたします!

 

 

 

2016年12月23日(金・祝)

会場:円山ノクターン

(札幌市中央区南1条西24丁目1-10ザ・ヴィンテージ24ビルB1F)

開場19:00 開演19:30

チケット:¥2000(別途1ドリンクorフードオーダー)

出演:城太郎with粉雪バンド

 

チケット予約はこちら

http://shotaro1125.wixsite.com/shotaro1125/contact

 

 

 

 

 

 

 

城太郎

 

 

 

 

たった3ヵ月前の北海道は真夏で

 

 

キャンプツアーをしていたのに

 

 

風のごとく秋が駆け抜けていき

 

 

吐く息がすっかり白くなった

 

 

ひとつひとつの季節を

 

 

噛みしめ足りないのは

 

 

また来年くる同じ季節を

 

 

待ちわびるためだろうか

 

 

ちらちらと降る雪が

 

 

優しいようで悲しいのは

 

 

過ぎていった日々や

 

 

出会ったひとたち

 

 

起きた出来事に

 

 

想いを寄せるためだろうか

 

 

一年を振り返る季節

 

 

あと一か月で

 

 

2016年が終わる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

の前に

 

 

ひとつ歳をとる。。。。

 

 

 

 

城太郎

 

 

 

 

 

 

 

 

インプットが必要だなと

 

ひとり思い立ち

 

雨のなか

 

車を走らせ月形まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

雪が少し残る

 

しかしこの日の気温はやや高く、蚊や雪虫が飛んでいる

 

湖が好きだ

 

月形には月形湖がある

 

釣り人に人気なのだろうか

 

何人かが釣り糸を垂らしていた

 

 

 

 

 

資料館や湖などをめぐったのだが、途中、何度も虹を見た

 

 

 

 

追いかけてみた

 

 

 

 

 

 

 

 

何度も目にしているはずなのに

 

何度も不思議だな、と思ってしまう

 

それは

 

まるで魔法があたりまえに存在してるかの如く

 

 

 

 

 

 

 

 

虹はどこに存在しているのだろう

 

ぼくらの目の中か

 

光の中か

 

追いかけても届かず

 

触れず

 

でも確かにそこに見える

 

カーラジオからはアメリカの60年代ポップスが流れている

 

雨が降ったりやんだりするもんだから

 

ワイパーは言いたいことがあるみたい

 

目を離すと

 

虹はもういない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪虫が車の中で行き場を失くしている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくはついさっきまで

 

なにを追いかけていたのだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

城太郎

 

 

窓の向こう

 

 

部屋の明かりに照らされて

 

 

夜がにゅうっと顔を出す

 

 

黒い雨が揺れている

 

 

雪が雨に変わったようだ

 

 

ストーブの電熱線は真っ赤に燃え

 

 

ブオンブオンと音を立てている

 

 

ひと仕事を終えた頃

 

 

カーテンの隙間から鋭く尖った光が差していた

 

 

いつのまにか朝が来ていたみたい

 

 

入れすぎたせいもあってか

 

 

半分以上残したコーヒーは

 

 

もうカップごと冷えている

 

 

少しずつ外の音が騒がしくなっていく

 

 

朝帰りの大学生がよたよたと歩いていく

 

 

今日は土曜日

 

 

近所の学校の吹奏楽の朝練はないようで

 

 

そのせいか

 

 

いつもよりはずいぶん静かに思える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだかぽつんと

 

 

取り残されてしまった気分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

城太郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌詞フェスvol.2無事に終了しました。

 

かねてより告知を続けてまいりました歌詞フェス。

 

歌詞に焦点をあてたイベントです。

 

全ての楽曲の歌詞がリアルタイムでバックスクリーンに映し出され、

 

(ユニオンの中濱さん、長時間スクリーンの切り替え本当にありがとうございました・・・)

 

さらにこの日のために歌詞を書き下ろしたり、楽曲のみを作ったり。

 

とても楽しくかかわらせていただきました。

 

当日は悪天候にもかかわらず、たくさんのご来場をいただき、本当にありがとうございました。

 

 

 

セットリスト

1.No.4

2.六臓六腑

3.おばけさんぽ

4.わかりあえないけど

5.ぺピン

 

 

 

 

 

Photo by YOSHIMI.

 

出演者のみなさんと、写真OKのお客様と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子供のころから詩を書くのが好きでした。

 

はじめは先生に褒められるのが嬉しかったから。

 

先生に直されるのが悔しかったから。

 

でもいろんな詩を読んでいるうちに

 

書いているひとへの憧れが生まれました。

 

こんなふうに人の心に響く言葉を書けたらって。

 

授業じゃないところで詩を書くだなんて

 

恥ずかしくて誰にも言えない

 

だけど実はみんなけっこう書いてたりするもので

 

本当の自分だったり

 

感じたことだったり

 

言葉にしたいというのはとても普通のことのような気がします。

 

最近

 

詞と向き合いすぎて

 

まるで他人のよう

 

まるで知らないひとのよう

 

敵対心すら生まれて

 

ちゃんと書けてなかったなあ

 

何と戦っているんだろう

 

もっと無責任に

 

もっと自由に

 

先生はもういないのだ

 

 

 

 

 

城太郎