20:30頃にマドリードからの電車でアルヘシラスに到着、港まで15分程歩く。日も沈みかけということもあってか、とても暗い街。治安もそこまで良くなさそうだし、すぐ海を超えればモロッコなので、アラビア語やフランス語も増えてくる。
最初にチケット売り場へ行くと、明らかに自分達に売りたい人がカウンターで色々騒いでいる。
相手から強い押しで何かしらを売られそうな場合は基本的に無視。
そのまま進むと、ちゃんとフェリーの会社のカウンターがあった。
21:00にそこに着いたのだが、21:00発のフェリーが遅れているとのことでそのチケットを購入。
delayedとは書いてあったものの40分遅れくらいで船に乗り込み、船が出発したのは22:00頃。
セウタまでは1時間程で到着した。船を降り、ターミナルを出るとそこはアフリカ大陸。
既に23:00を回っていたので直ぐにタクシーに乗り込む。予約していたホテルユリシーズの名前を行ったところ、セウタの中では有名なホテルらしく、すぐに理解してくれた。ホテルへの道沿いにも、ホテルの標識が多かったので、おそらくセウタで1番有名なホテルだったのだろう。
ホテルまでは車で10分程で到着し、チェックイン。弾丸旅なので24時間対応カウンターのホテルにして本当に良かったと思う。
ホテルの人にモロッコについて聞いてみたところ、何回か行ったことがあるらしく、色々親切に教えてくれた。
翌朝は7:00起床を目標にしていたが7:30に起きる。すぐに準備をし、ホテルに荷物を置き、8:30頃に国境へ。タクシー運転手には「Flontera」と言えば100%理解してくれる。
国境まではわずか10~15分程度だが、近づけば近づくほど、雰囲気が殺伐としてくる。タクシーを降りるとすぐに、声をかけられる。入国審査書類を渡してくるのだ。入国審査書類おじさんはかなり多くいるが、しっかりと国境を超える時に通るオフィスで貰えるので無視。
ここらへんからは、英語がほぼ通じなくなってくるので、どちら側がスペイン→モロッコ行きの道なのかすらも分からない。
なんとか警察官とのジェスチャー&Google翻訳でモロッコ方面へ向かう。
オフィスの様な場所へ行くと、普通の一般人が警察官?と雑談してる。オフィスと言っても鉄条網で造られた道の途中に掘っ建て小屋があるのみ。
警察官がしっかり英語話せる人でめちゃめちゃ安心した。イギリス→スペイン→モロッコと旅をしていると次第に英語が通じなくなってくるので、英語が話せる時の安堵感はやばい。
ちなみにモロッコでまともに英語が通じたのはこの人のみで、タクシーとかは数字ですら通じない。
国籍とか年齢とかモロッコに来た理由とかを記入し、入国。
この時、パスポートの色がなんで人によって違うのかと聞かれた。意識したこと無かったが、普通に考えたら変だよなと思う。
ついに陸路での国境越えを果たし、時計を1時間戻し、しばらく歩くと、大量のタクシーが。セウタのモロッコ側をセブタと言うらしいが、ガチで何も無い。
とにかく、シャウエン行きのバスが出発するテトゥアンまで行かなければ行けないのでタクシーのおっちゃんの所へ。
「テトゥアンまでいくらだ? あと今ディラハム(モロッコ通貨)が無いんだけどユーロでもいいか?」
「15ユーロだ」
「10じゃダメ?」
と言うと別のおっちゃんの所へ行って相談
「ここは15ユーロ均一なんだ」
いや、絶対嘘やんと思ったけど、そこで機嫌悪くされたりするのも嫌だし、1時間の距離も走ってもらうから5ユーロくらいいいかと思い
「ok それでお願い」
と伝えタクシーに乗り込む。
途中で急にガソリンスタンドに止まりボンネットを空け始めて、色々と不安になったりしたが、なんとかテトゥアンの街に到着
「テトゥアンのどこだ?」
と聞かれたので、
「CTM(モロッコの国営バス会社)のターミナルまでお願いしたいんだけど、ここら辺でユーロからディラハムに両替できるとこある?」
「あるけど、この時間(9:00前くらい)はやってないな。」
異国、しかも一応外務省危険区域レベル1になっている国で、その国のお金を持てないのはマジでやばいみたいな会話をしていたら、そのおっちゃんが急にディラハム札を大量に出して両替してくれる、とのこと。
サンクスゴッドと思いながら、とりあえずレートを確認。60ユーロで650ディラハムくらいだったが、英語も通じないので
「10ユーロ、100ディラハム、ok?」
と伝え交渉成立。
600ディラハムを手に入れ、ちょうどターミナルに着き、タクシーのおっちゃんに感謝を伝え握手。
すると急におっちゃんが明らかに現地人の人と話し始め、その現地人に引き渡される。色々説明してくるが、別に頼んでもいないし、見ればわかる。
まあチップ目当てなんだろうと思い、とりあえずなんかしら渡してやるかと思いポケットを漁っていると、
「おいおい、それを出せ」
のジェスチャー。凄いイライラするが1ユーロ硬貨をくれてやると、めちゃくちゃ驚きながらその硬貨にキス。
それで機嫌が良くなったのか色々教えてくれて、
「お前たちのバスの発車まで30分くらいあるからあそこで飯でも食うといいよ」
と言われた通りにそこに行き、自分は水を購入。
もう2人はケバブ的なものを頼んだつもりだったらしいが、本当に何も通じなかったらしく、結局買わず。
近くの道端で色々売っているおっちゃんのところで軽くスナックを購入し、ターミナルへ。
10分くらい遅れたが、普通に出発。
バスには期待していなかったが、全然綺麗だし、冷房もしっかりついてくれたので、非常に快適な1時間半だった。
シャウエンに到着し、近くのトイレへ。20ディラハム払い、用を済ませたが、紙も無いし、自分でバケツに水を汲んで流すスタイル。
バスターミナル着いてからも、タクシー運転手に
「タクシー?タクシー?」
と声をかけられるが無視。
ターミナルからシャウエンまではかなり急な坂道で15分程歩く。
だんだんと人も増え、賑やかになってくる。
シャウエンという街自体は旧市街や新市街があり、あの有名な街並み(というか家並み)は旧市街。
旧市街の入口の門を超えると、次第に青みが増してくる。
シャウエンでは適当に歩き回り、たまにインスタなどで見る有名スポットを見つけるといった感じ。
2時間弱、シャウエンを回る中で、サッカーをしている小学生くらいの少年4人と出会う。少し一緒にサッカーをして、こんな2つも大陸を超えた先のモロッコの地で、純粋な少年達とサッカーできる機会なんて無いなあと思いすこし感慨深くなっている時、
その少年達は一斉に
「マニー!マニー!マニー!」
一気に冷めた。顔面にボレー打ち込んでやろうかと思うくらい。
しかしモロッコでは結構、お金を求めてくる人は多い。
だいたい街を周り、お土産に石鹸を買い、早めにスペインに戻ろうという話になり、タクシー乗り場へ。セウタまで200~300くらいで行きたいという希望を抱きながら
「セウタまでいくら?」
と聞くと、
「600だ」
600なわけが無い。
「じゃあテトゥアンまではいくらなんだ」
と聞くと
「210」
だ、とのこと。
テトゥアンまで210で行ければ、セウタまで合計300くらいで行けると思い、交渉成立。70年代とかに生産されてた感満載のクラシックな青ベンツに乗り込む。
この時の交渉は、英語が1ミリも通じないので、電卓に数字の打ち込み合いでなんとか値段を決めた。
テトゥアンまでは1~1.5時間くらいかかった。
テトゥアンに着いた時、
「もし可能ならセウタまで行ってくれる?」
と聞くと
「セウタ行きのタクシーならあっちだぜ」
と。やっぱり通じない。
テトゥアンのタクシー乗り場をさまよい、聞きこみを重ね、セウタ行きのタクシーだというおっちゃんと交渉。
フランス語使えと言ってくるので、google翻訳と電卓で交渉。
結局100ディラハムでセウタまで行くというので、一安心し、タクシーに乗り込む。
テトゥアンの街を10分程走っていると急に運転手が車を停める。
何事かと思い聞いてみると
「これはテトゥアンの街を走るタクシーだからセウタまでは行けない」
「は?????それで100は絶対払わねぇよ?」
10ディラハムしか払わない意志を伝えると、よく分からないが普通に受け入れてくれて、違うタクシーを停めてくれた。
「あのタクシーがセウタまで行ってくれるよ」
とのこと。
なんかよく分からないけど良い奴やんと思い、そのタクシーの運転手とまた交渉。
「セウタまでいくら?」
「150ディラハムだ」
「100じゃダメか?」
などという交渉を重ね結局120で行ってくれることに。
もっと値切ろうと思えば値切れたかもしれないが、他にタクシーがいなかったので、そこで運転手の機嫌を損ねたら終わりだと思い120で合意。
セウタまでは1時間くらいだったが、セウタのモロッコ側がsebtaという名前なので、標識に一切ceutaの文字が無いため焦ったが、google mapで確認するとしっかりセウタに向かっていた。
到着すると、車ごと国境を越える列がありえないほど長かった。すると運転手は急に反対車線を走り始める。何事かと思いビクビクしたが、運転手のおっちゃんは平然とした顔で国境に連れてってくれた。こんなショートカットがあるのかと驚きながらも、感謝の握手。
ようやくスペインに戻れると安堵するが、入国審査の列で1時間弱程取られる。
モロッコを出た後も、謎の列があったが、早く戻りたいので無視。
ようやくセウタに戻りタクシーでホテルまで。
荷物をピックアップし、軽く買い物を済ませフェリー乗り場へ。
乗り場に行くと、訳のわからないおっちゃん達が色々と声をかけてくるが無視。ちゃんとフェリー会社の受付に行けば、チケットは買えるのに、怪しいやつから買う理由は無い。
19:00頃のフェリーチケットを買い、しばらく待つ。
ようやく搭乗ができるとのことで、パスポートゲートへ。
日本のパスポートは最強なので、いつも通り何も聞かれることなく終わるだろうと思っていると、何故か警察官はスタンプのページをずっとめくっている
「お前たち、スペイン入国のスタンプ無いから国境に戻れ」
は!!?!?!?!?!?!
理解出来ず、色々聞いたが、モロッコの入出国のスタンプがあるのにスペイン入国のスタンプが無いと、EU圏内にいる扱いにならないので、本土に戻ることはできないとのことだそう。
泣きそうになりながら、タクシーにまた乗りこみ、国境へ。
タクシー運転手にどこに行けばいいか教えて貰い、数時間前に無視した窓口へ。
事情を説明したところ
「それよくあるんだよね〜」
と言われた。いや、よく起こるなら注意書きくらい書いておいてくれよと思い、スタンプを貰う。
またフェリー乗り場に戻り、次の時間のフェリーのチケットを貰う。
この時に、パスポートゲートでパスポートを見せたら、何も確認されずに入れた。
最初からこいつなら、国境に戻る必要も無かったのにと思ったが、グラナダ空港とかで、スタンプ無いと言われたら人生おしまいなので、まあ仕方ないかなと。
フェリーは20:00でon timeと書いてあったのに1時間遅れ。
その日のホテルはなんとマラガだったので、アルヘシラスからマラガの22:15発の終バスを予約。
しかしフェリーポートに着いたのは22:00。
この旅行で1番命が削られたがなんとか、ダッシュで間に合った。
後はホテルに泊まって、翌朝にバスでグラナダに行き、ロンドンに戻るだけなので、ようやく不安要素も無くなり、死ぬほど安心した。
バスの中ではシャウエンの写真を振り返る。
アンダルシアの夜はめちゃくちゃ綺麗だった。
24:00を回ってからマラガに到着。
シャウエンで、マラガでサンセット見たいよな〜とか言ってた頃の余裕はなんだったのかと思うが、マラガに着けただけでも神に感謝