コップの半分まで入った水を見て、
『半分しかない』
と捉えるのか、
『あと半分もある』
と捉えるのでは、全く違う。
どんな逆境も、成長するためのチャンスと思える人とそうでない人では真逆の人生を送ることになるだろう。
このように事実を自由に捉えることのできる能力は人間にのみ与えられている。
機械はプラスとマイナスの二進法でプログラムされているため、その事実を決まった基準によって表現してしまう。
しかし、最近の機械は人間のようなポジティブシンキングができる機能が備わっていることが判明した。
その最たる例を紹介しよう。
葵は今、パソコンで『社会人基礎力』を測っている。
これは授業の一環だそうだ。
色々な質問に答えていくと、このように評価シートが出てくる。
1.対人関係能力 97点
2.問題解決能力 98.5点
3.リーダーシップ 96.7点
4.計画実行能力 98.7点
5.ストレス対処能力 94.6点
…
…
…
うそつけー
(;゜0゜)
どんだけポジティブシンキングしてんだよ…
対人関係能力は、みんなが葵のこと心配するからお世話してもらえてるだけだし、
問題解決能力は、手の指と足の指を使って計算できる範囲の足し算、引き算の問題にしか直面したことないからだし、
リーダーシップは、テントの建て方をチームの誰よりも知ってたことで、葵の言うこと聞いてただけだし、
計画実行能力は、『起きる、食べる、練習する、寝る』こと以外の計画は立てたことないからだし、
ストレス対処能力は…
何にも考えてないから、ストレスを感じないだけじゃー!!!
これらの理由を機械が超ポジティブに判定し、葵は社会人基礎力でとてつもない得点を叩き出したのでした。
葵は立派な社会人になると思います!!
↑これはポジティブシンキングではなく、私の冷静な判断です!!