学生プロレスに入部すると最初の自己紹介で「好きなレスラー」は必ず聞かれます。

私の隣にいた学生プロレスらしくないイカした感じの青年は「CIMA選手です」と答えました。

はい、その彼こそ高尾蒼馬です。

好きなレスラーや、外見、在学大学などから先輩レスラーたちは思いつきてどんどんリングネームを決めていきます。

私は鈴木なので自己紹介した5秒後にはセック鈴木を命名されました。

ちなみに他の同期は倉野はテレホンクラノ、井出はED JUMPでした。
ED JUMPの入場曲はヴァン・ヘイレンの『JUMP』でしたね。

そして、CIMA選手が好きと答えた高尾は「本名もソウマだし、CIMAじゃくてBまでの男ってことでBIMAだな」ということで学生プロレスラーのBIMAが誕生しました。

コスチュームもCIMAさんをオマージュし、BIMAは学生プロレスラーとしてデビュー。

専門学生だったので2年で学プロを引退し、DDTに入団。
高尾蒼馬としてデビューしてからの彼はもう皆さんはご存知ですね。



今日のDDT後楽園ホール大会で実現したCIMAさんと高尾のシングルマッチ。

煽りVでは学プロ時代の写真も紹介されていてこんな1枚も。


たぶん20歳。

CIMAを肩車しているのはわたくしセック鈴木です。

巡り巡って私はガンプロに入団。

同じDDTグループの中でプロレスを続けています。

Vを見て改めてなんだか不思議なもんだなぁと感じたりしました。






プロレスの聖地・後楽園ホールのリングでCIMAさんと、CIMAさんに憧れBIMAを名乗っていた高尾蒼馬がシングルで向かい合う。

14年前、18歳の私も高尾も決して想像することは出来なかった光景でした。

あまり感情を表に出すタイプではない高尾だけど、なんだか今日戦っている高尾は少年のような透き通った顔をしている気がしました。




同世代の中では全日本プロレスの世界ジュニアやKO-Dタッグ。
実績を残してきている高尾に私は正直嫉妬しております。

今日も後楽園のリングで憧れの人とのシングルマッチを戦う高尾には多いに嫉妬しました。

この感情をガソリンにしていかねばなりません。




いつか、18歳で高田馬場のスポーツセンターで受身の練習をしていた二人で、学園祭の第1試合を何度も戦った二人で、後楽園ホールでシングルマッチをやろう。

新しい野望が出来ました。


※隠し撮り📸