さて、今回のソロ活は国立文楽劇場。国立文楽劇場、開場40周年を記念して、「舞踊・邦楽鑑賞会」が行われる。
なんで国立文楽劇場に行こうと決めたのか
私は大学で国文学を専攻している。一年次の授業で教授が
「文楽劇場に行ってきなさい」
というので、人生の先輩の言うことは聞いておいて損はないと思った。いつかは行ってみようと思っていたところ、「舞踊・邦楽鑑賞会」という一度で二度おいしい的なイベントが開催されることを知った。これは絶好の機会だ。
いざ、劇場へ
劇場に入ってまず思ったのが、年齢層の高さ。ほとんどが高齢者だった。あとは外国人観光客がちらほら。やはり、大学生男一人は浮いているように感じた。だが、私はソロ活に来ているのだ。そんなことで怯んでいる場合ではない。
元英語教師の女性
鑑賞していく中で、隣に座っていた女性と会話した。演目の間隙、女性に「なんで文楽劇場にきたの」と質問されたので、「教授に、文楽劇場に行きなさい、といわれたからです」と答えると、
「あなたの先生偉いわ。文楽劇場がどういうものか、とやかく説明する前に、とりあえず行ってみなさいと言うことは素晴らしい」「そして、それを素直に聞き入れて行動に移すあなたも偉いわ」
と女性は言う。
なるほど。人の意見を聞き入れ、行動してみる勇気が大切なんだ。自分のやっていることが認められたような気がしてうれしかった。
オーバーツーリズムと京都
「大阪もそうだけど、特に京都、品がない」
京都のどこへ行っても外国人観光客だらけで、日本人への配慮に欠けていると言う。
観光地の店員は日本人を見ても、外国人と比べて金を持ってないと判断するのだろうか。日本人と外国人への対応の差があまりにもあからさまだと。金儲け主義に走りすぎて目も当てられない。日本は変わってしまったと嘆く。
確かに、京都のオーバーツーリズム問題は深刻だと思う。観光客を優先しすぎて地元住民への配慮がなおざりになっている。京都は観光地がたくさんあり人がたくさん集まるのも無理はない。だが、日本には京都以外にも魅力的な観光地があるはずだ。世間にあまり知られてない日本を発信したい。それは、オーバーツーリズムと地方創生の解決の糸口にもなるのではないかのと信じている。