少し日にちが経ってしまいましたがご報告です。
色々なご縁から、4月25日に葉山の<KUBU Suria>さんという
素敵なカフェで一夜限定のレストランイベントを開きました。

たくさんの方のお力をお借りして実現にこぎつけたのですが
本当に良い経験をさせていただきました。
夕刻、チラホラと集まってきたお客様から順次、
中庭でアペリティフタイム!
軽くフィンガーフードをつまんでいただきながら、
お客様同士打ち解けあって頂き、
和やかな雰囲気で喜んで頂けたようです。
食前酒には、私の大好きなシェリー(マンサリーニャ)もラインアップ。
またノンアルコールドリンクには、エルダーフラワーのカクテルや
見た目にも涼しげにデトックスウオーターも揃えてみました。
その頃の私はあたふたと準備に追われていましたが、
サポートに駆けつけてくれた盟友T君や、妻のお母さんにも助けられ
何とかディナースタート!
簡単にご挨拶とメニュー紹介もしましたが、内心焦りまくっていました...
前菜は鎌倉の朝掘り筍と、フランス産ホワイトアスパラガスを使い、
温製のサラダ仕立てです。
鎌倉の市場(レンバイ)で見つけてきた力強いサラダ達と
ハーブたっぷりのベアルネーズソースでまとめました。
皿の中に動物性の濃いめの旨味が欲しくて、
鴨肉の燻製を少し添えましたが、
皆様この鴨肉が良いアクセントになったと仰っていただけて、嬉しかったです。
意図するところを酌んで頂けるというのは本当に幸せです。
魚料理は葉山の地元の漁師さんをご紹介頂いて、
素晴らしい食材を使う事が出来ました。
スズキをメインに一押しのヒジキを使おうと、
あれこれ考えていたところ、
タコやサザエもどうか、良い物が入るぞ、と素敵なプッシュ!


ヨォシ!全部いただきっ!と地物の海の幸4種共演となりました。
ごちゃ混ぜの感じにならない様にバランスを考えました。
主はスズキと新玉葱の蒸し焼き、
脇にタコとヒジキたっぷりの雑穀リゾット、
サザエはパセリ風味のバターでからめ、
ヒジキとケシの実のチュイル。
当初ソースはサフランを利かせたシンプルな感じで行こうと思っていましたが、
サザエの肝のほろ苦い旨味を何とか活かせないかとちょっと考え…
自家製セミドライトマトに蒸したサザエの肝を混ぜたペーストを作り、
アサリ出しベースで仕上げると、バッチリ!
見た目は真っ黒で妙なインパクトがありますが、苦みがまろやかに、
皿の中全体を上手くつなぐ磯の香りのソースになりました。
肉料理はプティサレ(塩漬け豚肉)を柔らかく煮込んで、
優しくまとめた根菜を添え
ビーツのピューレと、ピスタチオの香りの泡ソースで全体を
穏やかなトーンで揃えました。
香りと食感のアクセントに、
蕎麦の実とカリフラワーを香ばしく揚げたものを
豚肉の上にびっしりと!
もうこの辺りでキッチンは色んな意味で戦場!
急きょキッチンサポートに入っていただいた妻のお母さんには、
ビシバシと指示を出し、フル活躍していただきました!
お母さんスミマセン!
デザートはハイビスカスのハーブティーに漬け込んだ赤いフルーツと
ヨーグルトシャーベット、ナッツと黒糖の焼き物を添えてシンプルに仕立てました。
ヘロヘロの状態で各テーブルへご挨拶。
ワインも進み、かなり盛り上がっている皆様から有難いお言葉を沢山頂戴しました。
また是非次回開催を、とのお声も多く頂き、疲れも吹っ飛びました。
色々と無理を聞いて頂きご協力いただいたKUBU Suriaさん、
美味しいパンを提供していただいた鎌倉、六地蔵近くの「ラ・フォーレ・エ・ラ・ターブル」さん
(プライベートでも大ファンでいつも美味しく頂いています!)
葉山の海を愛するヤマキさん、
沢山のご縁を繋いで頂いた桑原さん。
その他多くの皆様のお蔭で無事にイベントを行う事が出来ました。
本当にありがとうございました。
妻はプランニングや装飾で準備段階からいつもながら良い仕事ぶり!
我が妻ながら出来る女です!
イベント当日はサービスを担当しながら
全体の流れを仕切ってもらうはずが、息子が途中からグズグズ・・・
抱っこしながら頑張ってもらいました。
皆様の笑顔にパワーを頂いて鎌倉へと帰った春の夜でした!