保育所とモンスターペアレントが起こす歪み | 士業・法務担当者のためのマニアックな登記・会社法・債権法改正情報~司法書士・行政書士大越一毅~

士業・法務担当者のためのマニアックな登記・会社法・債権法改正情報~司法書士・行政書士大越一毅~

帝国ホテル傍で開業している32歳・キャリア10年目
の司法書士・行政書士こっしーが、開業したての士業の
ためにマニアックな登記・会社法・最新の法改正
(今は債権法改正が控えています!)情報や育児のこと
を語るブログです。

ブログ訪問、ありがとうございます。

士業・法務担当者のための登記パートナー 司法書士・行政書士の大越です。


突然ですが、皆さんは、平成17年8月に上尾市の保育所で4歳児の児童が熱中症で死亡してしまう事故が発生し、平成21年の判決で上尾市や保育士の民事責任等を認めた事件をご存じでしょうか?

この事故あまりマスコミでは取り上げられなかったようですが、最近ある雑誌でこの事件に対する論稿を読み、法律家というよりも子を持ち、保育所に子を通わせている親として共感を得ました。


この事故、保育園側の監督不行き届きやマニュアルの未整備の問題もそうですが、一つの要因にモンスターペアレントの存在もあったようです。

もちろんモンスターペアレントだったのは、被害者児童の親ではありません。

同じクラスで被害者児童をいじめていた子の親だそうです。

この存在が保育園内のチームワークにも悪影響をおよぼしていたそうです。


保育園に限った話ではありませんが、近年、お金を払っているから当たり前と度を過ぎた権利意識を持ち、過剰なサービスを要求するクレーマーが増加しています。

典型的な例の一つが保育園等に対するモンスターペアレントの存在でしょう。


確かに保育園のおかしい対応に対して黙っていなければいけない理由はありませんが、度を過ぎた要求は、かえって保育園側を無駄な労力で疲弊させることになり、通常行われるべき保育活動すら阻害しかねません。

保育園と親は、子の監護・保育という面において権利者(親)と義務者(保育園)の関係にたつだけではありません。

むしろ、同じ方向を向いて、子供の成長のために尽くすべきチームだと思います。

建設的な意見を言うことは大事ですが、朝の先生方が忙しい時間に長いあいだ特定の先生を拘束して、他の親御さんが連絡事項を伝えられないとか、そういった細々としたとこでも歪はできてくるんだろうなあと思います。


自分だけはモンスターではないという自惚れが、モンスターに入る第一歩だと思います。

自分も気をつけなければいけませんね(>_<)