いいか、今起こったありのままを話すぜ

まず俺は今日初めに部屋の鍵を無くしたんだ、
そして鍵代を700円払った。

そして移動するバスで食べるために屋台でフルーツを買ったんだ、ところがお代を渡さずに出て行ってしまった。だが自分の手に何故かまだお金があるのを見て、焦って戻った。
店員さんは笑いながらお釣りをくれたんだ。

俺はイスタパシワタネホ行きのバスに乗らなければいけない。いつも時間に余裕を持つように心掛けている。
今回も俺は時間に余裕を持ってバスの乗り場に向かうはずだった。だが、食べ物を探して歩き回っているうちに時間が来てしまったんだ。

俺は急いでウーバーを呼び、乗る場所に向かった。しかしだ、携帯の通知が鳴り、そこに書かれていたことを見て思い出したんだ。何が書いてあったと思うかい?そう、そこには「手元からMacbookが離れました」と書いてあったんだ。不思議だな、MacBookならこのリュックに、、入れてない!俺は急いで宿に戻った。

今日はやけに警察が多かった。
何か政治的なイベントがあるのだろうと俺は思った。
だが俺は大事なことを見逃していた。いや、見てはいたが心に留めていなかったというのが正しいだろう。
それは、各場所が通行止めになっていたということだ。ということは、ウーバータクシーを呼んでも、いつも通り、すぐには来てくれない。
案の定、俺はウーバーを呼んでいたのだが、何度もこちらに向かっている途中でキャンセルに合った。
くそっ、このままじゃバスに間に合わない。
11時発のバスなのに、10時45分におれはまだバス停から17分離れた場所にいた。

諦めずにウーバーを探していると、近くに1人1分以内に来れる車があった。その車に来てもらい、急いで乗り込んでドアをバンと閉めた。
すると運転手が何かを言っている。
ドアを閉め直せ? 俺はもう一度ドアをバンッと強めに閉めた。すると運転手が、<〒:〆々デスパシート!と言っている。どうやらドアを優しく閉めろと怒っていたようだ。ごめんなさい。
デスパシートの意味をここで再確認した。
「優しく」だ。
だが今はそんなことはどうでも良い。
今すぐ俺はバス停に向かわなければ、イスタパシワタネホに行けなくなってしまうのだ。

そのウーバーの運転手は小柄で年老いていたものの安定した運転を見せてくれた。ウーバーのアプリで確認できる到着予定時刻が11:01〜02の間を彷徨っていた。これは間に合うのではないか? 俺は不幸中の幸いだと、希望を胸に後部座席で固唾を飲んでディズニーツムツムをしていた。

そのバス停に着いたのは11:02だった。着いてすぐ、バス停に入ると自分の乗るバス会社の人が目の前にいたので、自分の予約メールを見せて、半英語で「これはもう行ったか?」と聞いた。すると彼女は、俺に予約画面を見せて来てこう言う。「%+4]〆+nas%5*:○」。どうやら予約ならこの値段がかかるよと言っているようだ。違う、もう予約はとっていると伝えた。すると、理解したようであっちと指差して教えてくれた。

指さされた方角に向かうと、ちょっと綺麗なお姉さんがいたので、また「もうこのバス行ったか必死で聞いた。」するとまた指差して教えてくれた。
その方角に急いで向かう。するとその場所には自分のバス会社の改札があり、おばさん2人に自分の予約画面を見せ急いで通してもらった。
やっとここまで来た。バスが2台あるが、自分のバスらしきものは見当たらない。

近くにいたお兄さんに予約画面見せ、半諦め気味で「これはもう行ったか?」と尋ねた。するとお兄さんは少し困った顔をして、何かを言って来た。もう行ったのだろうか。
言葉が通じなかったので、翻訳を使った。
お兄さんが翻訳機に喋り、俺に見せる。
「バス会社はどうするか言わなかったの?」
どういうことだ?俺はよくわからないながらもNOと答える。するとお兄さんは違うおっさんの元へ向かい、俺の予約画面を見せる。
あぁ、俺は予約画面を見直し、バスの番号らしきものを見つけたので辺りを見回して見たが一致するものがない。 やはり、行ってしまったか、どうしよう。親に伝えなければ。バス代が無駄になりもう一泊する事になりそうだと。

お兄さんがまた翻訳を要求して来たので、携帯にしゃべってもらった。俺は携帯に目を落とす。
「これは夜の便だよ」

あ? 俺はもう一度予約画面を見返す。。。
あれ?11:00PM(?)

そこで俺は全てを理解した。
単刀直入に言う。俺はバスの出発時間を12時間間違えていたのだ。
なんてことだ、俺はバカではないか、なんと大馬鹿者なのだ。何故気づかなかったのだ。

俺の頭の中に、向こうに着く時間を確認した時次の日の朝9時だと言うのを見た時、んー、10時間かかるのね。なるほど。
と謎の計算をしていたことがフラッシュバック
する。

俺はすぐそのお兄さんにグラシアス。と告げ去ろうとした。去り際にお兄さんが、「まぁどっか座ってなんか食べて待ちなよ」と言ってくれた。(12時間も?)と優しい言葉をかけてくれたお兄さんに突っ込みたくなったが、明らかに俺が悪いのと言葉がわからないので、心に収めた。

俺は空いているベンチを見つけ、座った。
色々買ったのに、無駄になっちゃうな。そう思ったので買ったドクターペッパーは今飲む事にした。蓋を回し、開けようとした瞬間、俺のバッグの中で右へ左へと揺らされていたドクターは、もう捻挫のレントゲンを見るのは飽きた!
とでも言うかのように泡を吹いて飛び出した。
服、床、ベンチに飛び散る。
まるで吹き出した炭酸のように。

あーあ、と思い、ついてないな、と思ひ。
ティッシュ持っててよかったと、バッグの奥から取り出して服とベンチを拭く。
ついてない日の少しぬるくなったドクターペッパーは、案外美味しかった。いつもウォッカとドクターペッパーを持ってパーティに行ってたヘイデンの顔を思い出す。

フルーツも食べるか、腐ったら嫌だし。
バッグから取り出したフルーツは、袋の中が汁だらけ。こうなるかもなと思ってはいたが、少し引いてしまった。

12時間、何をしよう。外に出ようか。だが荷物が重すぎる。ベンチに座っとくか。ここにいる人はいつ減るのだろうか。
なんてことを考えて今を過ごしている。

ここまで呼んでくれてありがとう。
こうならないように、君がバスや飛行機に乗る時は、ちゃんと午前か午後を見極めてから場所に向かうことをお勧めする。

では俺はちょっとびちょびちょのフルーツに手を出してみようと思う。
それじゃ。



5/22/2003/12:05  バスガス爆発