「オモチャの携帯かどうか確かめた。」は?なんじゃそりゃ?笑いたいが笑えない。実際には「はぁ。」としか返せなかった。ただ、靴男=主人の顔が余りにも真面目な表情だったので、本当なんだろう。いや、未だもってウソかホントか分からないのが正直な所だ。20年一緒に暮らしてもそんなことすら読み取れないのもなんとも情け無いことである。その後数秒置いて私は半分笑いながら「じゃあこれ見たよね?」とガラホを開いて待受画面を見せて聞いたら、主人は面白い表情で「あぁ。」と答えた。そう、10年以上前に待受画面にした若かりし頃の靴男=主人である。これまで余りにも色々なことがあったが、事が起こる度にこの画面を見ながら、意地でもこのままにしてやる的な気持ちの時もありながらも今に至った。言い換えれば、待受の微笑む靴男=主人の呪縛から逃れられずにいるのかもしれない。時の経つのはあっという間である。
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