行きつけの立ち飲み屋に行ったときのことである。

 キムチ鍋とハイボールを注文して、しばらく食べながらぼーっとしていた。

 そろそろ帰ろうかなぁ~と思っていたところ、横にわりかし綺麗な女性が

 ひとりで来た。そんなことは珍しいんだが、このひと、梅酒のお湯割りと

 こてっちゃんを頼んで、スマホをいじったりしていた。こてっちゃんおかわ

 りも、、、

 そういう時って、最近よく言う肉食系は、すかさず声かける?

 おれは、声はかけず観察していただけなんだが、どういうひとなんだろう

 と 気にはなっていた。

 相変わらずぼーっとしながら、飲み食いしていた。

 しばらくして、このひと、ちょと先に帰って、その後、おれも帰った。

 2件目どうしようか考えた末、帰ることにしたんだが、スーパーに寄って

 買い物をした。

 ほんで、駅まで行ったんだが、あまりに寒くて、暖房の効いた待合室で

 電車を待っていた。

 初めは、待合室は誰もいなくてひとりだったんだが、しばらくしてカップル

 が入ってきた。その後、先ほどの女性が入ってきて、また、おれの隣に

 座った。 なんか、そのひとも買い物してきたようなんだが、ちょっと前ま

 で、立ち飲 み屋で、隣で飲んでいたひとが、また、隣に座ってくるって、

 どうよ? おれに気があるんちゃかーと思ったが、そこはようわからん。

 ほんで、このひと、待合室でも、なんか食べてて、それが終わると、レデ

 ィコ ミを読んでいた。

 電車がきたので乗ると、このひとも同じ電車に乗ってくる。電車の中でも

 レディコミに夢中になっていた。途中1回乗り換え、 さすがにもうおれへ

 んやろうと思って、家の最寄り駅に着いた。電車を降りて、 歩いている

 と、このひとも降りてきた。 どこまで付いてくるねんとも思ったんだが、

 このひと、改札を出ると、猛ダッシ ュで走って行った。駅前に軽自動車が

 迎えに来ていたようである。まぁ、治安 がいいとはいえ、女性の夜のひと

 り歩きは危険があるかもしれない。迎えに 来た人の姿は見えなかったが、

 お父さんか彼氏か、、、?

 

 これって偶然なんだろうか?あるいは必然?

 

 

 

音楽と文学のつながりについて思いを巡らせた。

以前に、好きな作家が宮本輝、村上春樹などと書いたが、どちらも

音楽好きで、作品にもしばしば音楽が出てくる。特に、村上春樹は、

作家になる前、若いころからジャズ喫茶を経営していて、ジャズに

造詣が深い。ぼくは、高校生の頃から、好きな音楽家は小澤征爾で、

学生の頃、京都会館であった武満徹の新作を演奏するコンサートを

聴きに行って、その後、楽屋まで行ってサインをもらい、少しお話した

ことがある。とても気さくな方で、やっぱり一流のひとというのは、えら

そうにしないで謙虚なんだと感じた。村上春樹が『小澤征爾さんと、音

について話をする』という本を書いているように、このふたりは交流

がある。

それと、5月に、高槻ジャズストリートに行ったとき、偶然、出演していた

ジャズバイオリニストの牧山純子さんの演奏を聴いて感動したんだが、

コンサートの後で、その頃に出版した『ジャズとエロス』のサイン会をし

ていた。買おうと思って並んでいたが、完売になってしまって、しかたが

ないので、パンフレットにサインしてもらい、牧山さんと少しお話した。

この本を買おうと思って探してたんだが、なかなか見つからず、先日や

っと見つけて、一気に読んだ。その中で、牧山さんがバークリー音楽大

学に留学していたころ、小澤征爾さんとの出会いがあり、人生に大きな

影響を受けたそうだ。クラシックからジャズ転向し悩んでいたところ、

「今後、クラシックとジャズの壁はなくなる」という言葉に背中を押された。

音楽と文学の世界で、このひといいなと思ったひとたちが、つながって

いるって素敵なことだ。