楽しみにしていた中華3番 スーマーさん単独のライブ、あいからずいい声だった。ギターも同じ音がするのがすごい。声の深みがすごい。「リンゴ泥棒」なんて背筋がさむくなる。

という訳で、ギターに関して。

右手の指先を触らせてもらったが、全然固くなっていないので、あれだけ音が出ているのにタッチは相当柔らかいのだと思う。爪はほとんどのばしていない。主に指腹で弾いて、少し爪を混ぜる感じだろう。
爪の先で弾くよりずっと柔らかい音が出るし、音色変化もつけやすいので、歌と合わせるには最適な方法だと思う。
スーマーさんのギターは古いヤマハのダイナミックギターだが、しっかり調整してあって、弦高はかなり低く、ゲージはカスタムライトだそうだ。ブリッジは削りで弦とのコンタクトポイントの位置が調整してあり、オクターブが合わせ込んである。総じて良くある、ネックがおきてしまっていて弦高が高すぎ、ストロークの音量は出るけど、それだけ、っていうダイナミックギターとは別ものだ。

スーマーさんはどんな音を出したいのか、っていうイメージの美しさと、それを実現する技術の高さは日本ではぴか一だと思う。日本人は有名なプロでもガチガチで、とても歌えない音を出す人とてもが多い。それをエフェクターや小技でごまかすわけだ。それをみて、あれでいいんだ、て思う人が増えて行く。シャブ漬け天国になっちゃう。残念な結果だ。

そういうわけで、ごまかしのきかない環境で最高の音が出せる人はほんの一握り(数人?)しかいないので、ぜひ、スーマーさんを生で見て欲しいと思う。
それにしても幸せだったなあ。