あなたの胸じゃ抱えきれない

たくさんもっと愛せる私なのに・・・


ルームNo.202 門あさ美




名曲だと思うなぁ・・・

自由はちょうどダイナマイトのように、効果的で

あるが危険な道具なのだ。


われわれはその正しい取り扱い方を学ばなけ

ればならないが、それには知性と意志を必要

とする。


誰でも知っていることだが、許されることと禁じ
られることとの境は目に見えないのだ。



アレキシス・カレル


ぼくは、大きく息を吸って「父さん」と切り出した。
「ぼくは、医学の道には進めないと思うんだ」
父は、怖れていたことをついに聞いてしまったとでもいうように、
視線を落とした。その表情があまりにも悲しげだったので、
ぼくの胸ははりだけそうになった。
だが、もう一度ぼくを見たときは、今まで見たこともないほど
やさしい表情が浮かんでいた。
「わかっていたよ」と父はおごそかに言った。


父をどれほどがっかりさせたかと思うと、
ほくは涙が出そうになった。
「父さん」とぼくは言った、「ごめんなさい」


父は鋭い視線でぼくをみた。
「いいかい、父さんはお前が医者にならないことに失望した。
だが、お前そのものに失望したわけじゃない」



こころのチキンスープ