明けましておめでとうございます。
サボりがちですが、今年も少しずつ気ままに投稿していこうかと思います。
さて、本記事では2022年末におけるグローバルにおける最新状況について見てみたいと思います。データはICAOのデータソースを参考にしております。
1)国際旅客輸送
航空旅客需要は徐々に回復を見せておりますが、最新の2022年9月時点のRPK(Revenue Passenger Kilometers: 有償旅客キロ:各有償旅客が搭乗し、飛行した距離の合計)ベースで、コロナ前の2019年同月比-27.4%まで回復しました。これはパンデミックの急落後、最高値です。
またASK(Available Seat Kilometers:有効座席キロ)ベースでは、2019年同月比-24.7%まで回復しております。
ASKで地域別に確認すると、北米が一番回復が早くて2019年9月と比べ、-6.9%まで戻ってきております。次いで南米が-10.7%、欧州が-17.2%と続いております。一方でアジアは-48.8%と一番出遅れております。日本の国際線は急激に回復傾向にありますが、市場が大きい中国が特に影響している状況です。米州、欧州で旅客需要の回復が先行し、ここのところ日本を含むアジアでの回復が、全世界のRPK・ASKの改善に影響しております。
なお9月時点のデータですが、年末にかけて更に回復していくと考えられます。
2)国際貨物輸送
まだコロナ前の需要に到達していない航空旅客輸送と比較し、航空貨物輸送は先にコロナ前を超えた回復を見せてました。FTK(Freight Ton Kilometer: 貨物トンキロ)ベースで、2022年2月では2019年同月比で+11.9%の回復を見せておりました。以前の記事で記載した通り、旅客便が停止したこと、海運の混乱で一部の荷物が空運に回ってきたことが要因と見られます。ところが、ここのところ航空輸送と海運の正常化、更に景気のリセッション局面から航空輸送が減少傾向にあり、2022年9月では2019年のそれを下回る-3.6%に低下しております。航空貨物需要については過去の記事でも説明しておりますが、更に悪化していくリスクもあります。
以上の通り、航空旅客部門の需要はまだ完全回復していない一方で、2023年は更に回復する余地が残されていると考えられます。特に、中国市場はゼロコロナ政策解除による混乱が見られるものの、世界第二の市場として回復の潮流に乗ると世界の航空旅客需要に大きなインパクトを与える可能性があります。
逆に、航空貨物部門は、コロナ前を超えた成長を記録した反動とリセッションの深刻化で、下落傾向を見せており、2023年は次第にネガティブな影響が表れる可能性があると考えられます。






















