清涼飲料水は年間2兆円以上を売り上げる市場です。
この市場に投入される新商品は年間約600アイテム。
そして翌年まで残るのはわずか2割以下という統計があります。
皆さんは食品の原価をご存知でしょうか?
大抵の食品は売価の10%程度といわれています。
そんな中、清涼飲料の場合、原料のほとんどが水です。
ただとはいいませんが、ほぼただです。
100g入りの飴が200円で売られていても、その原料は
ほとんどが砂糖もしくは異性化糖なので
1kgあたり100円以上はします。
もちろんただの砂糖ではなく、他にも様々な原料を配合しているため、
100g入りの飴を20円に抑えなければいけない
原料事情は非常に厳しいものです。
さらに100g入りの飴であれば2日に一袋食べれば
かなりのコアユーザーですが、500mlのペットボトルを
一日3本消費する人は結構います。
つまり市場の消費量(消費規模)と1本(1袋)販売したときの
利益がまったく異なるのです。
わかりやすく製菓で比較しましたが、他の食品も同様です。
また、同じ飲料でも牛乳は原料が高いので、乳飲料なんかは
清涼飲料と比較すると結構薄利です。
牛乳や乳飲料に比べれば水に味をつけて固めたゼリーの方が
原価は低く抑えられます。
飲料業界が得られる利益は、その分他社との差別化を図る
ための設備投資や品質向上、そして広告宣伝費に投入されます。
電車の吊り革広告やTVCMでも食品関係なら飲料やビールが
多いと思いませんか?
また、品質管理も非常にしっかりしています。
品質管理がどんなことをするのかはいずれ説明できれば
いいですが、大手飲料会社は本当にしっかりしてます。
飲料の大手は
・日本コカコーラ社、
・サントリー食品、
・キリン、
・アサヒ、
・サッポロ
などが挙げられますが、これらの会社の利益率は食品会社の中では
かなり高いです。
今まで紹介して業界の中でも、この5社の給料はぶっちゃけかなり
高いほうだと思います。
また、これらの会社は市場の様々な変化に対応するために
持ち株会社制度 となっており、日本コカコーラ社以外は
グループ会社で酒類の販売に関してもライバル関係にもあります。
お酒好きの人はそれぞれの酒類グループ会社もかなり優良ですよ。
ただ、お酒の会社に入社したら会社でも家でも居酒屋でも
自社のお酒を飲むのが一般的らしいです(笑)
私はお酒の会社の人を接待するとき、予約する店が扱っている
ビールの種類を絶対に確認します。
キリンの人を接待するのに、そのお店がモルツしか扱っていない
なんてヘマは絶対にしてはいけません!!
また、お酒の会社は醗酵という技術から様々な研究をしています。
上記にあげたように利益があるので研究開発費も結構あります。
最新の設備で最先端の基礎研究をしたい方にもお勧めかもしれません。
次回は食品業界の超お勧め業界編です。
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