くれたけ心理相談室からの今月のお題。
「あなたの愛する人について語ってください」
" 愛する人 " と言われて、思いつくのは
やっぱり家族かな...
家族の中でも
特に、母について書こうと思います。
母は、6人兄姉の末っ子です。
どの、兄姉からも可愛がられていましたが、
特に長兄夫婦とは、親子ほどの歳の差があり
自分たちの娘の様にしてもらったと聞いています。
その母が兄姉の中で、一番に認知症を発症しました。
まだ、60歳前でした。
感情の波が激しくなり、
ちょっと前のことも忘れる
と、いう症状から始まりました。
その後、ゆっくりとゆっくりと
母の症状は進行して行きました。
私は、ちょうど子育て真っ最中。
一番、頼りたい時に
頼りたい母に頼ることができなくて、
寂しさ、虚しさをしばしば
感じていました。
街中を親子女三世代で歩いている家族を見ると
やりきれない気持ちになりました。
母に対しての
言葉にはできない複雑な気持ち。
寂しさ、虚しさ、怒り、あわれみ、そして
それを感じる自分への怒り。
母は病気を通して、家族のあり方を
教えてくれているのだろうと思います。
が、発症から10年以上経った今でも、
どう受け止めていいのか
よくわかりません。
引き出しには、
私が高校の合宿時にもらった
母からの手紙がずっとしまってあります。
字を見ると、昔の姿を
思い出します。