玉旭酒造さんの新酒! | 富山市八尾山田商工会 わいわい やつお やまだ

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おわら風の盆の八尾(やつお)と柿酢やりんご、大根で有名な山田の地元情報をお届けします。

八尾地区東町にある酒蔵の玉旭酒造さんへおじゃましました。

まもなく、創業200年になる老舗の酒蔵さんです。

新酒の「本醸造原酒 うすにごり 玉旭 WHITE」が店頭に並んだと評判になっております。

そこで遅ればせながら、商工会でも取材させていただきました!


玉旭酒造専務の玉生貴嗣さんにお話を伺うことができました。


なんと、酒蔵の中を見学させていただきました!!

いや~なんという幸せ!

私事なのですが、宮尾登美子さんの「蔵」が大好きなのです。
映画やドラマ化された小説です。私は20代の頃に文庫本で読み、大好きになりました。
作中にはなんと八尾町の野積の地名まで出てきます。

なので常々、酒蔵を見学したいな~と思っておりまして…

WHITEの取材をさせていただくという今回、まさか蔵を見せていただけるとは思ってなかったので。
思いがけず、天にも上るような心地でございました。


おわら風の盆の時に、「蔵ながし」をした通路を通って。

履物を変えて、髪の毛がおちないように帽子をかぶり、いざ!



まずはこちらがお酒になる酒米。この量でだいぶ減ったそうです。また次の入荷があるとのこと。

すべて富山県産です!!!

普通、年に一回あるお酒のコンクールで賞をとるようなお酒は、兵庫県の山田錦という酒米しか使わないそうです。

しかし、玉生専務は7年前の出来事があってからは、富山県産の酒米にこだわるようになったということなのです。

その7年前の出来事とは…

ある日、いらしたお客様に「大吟醸ある?」と言われて、当時作っていた山田錦の大吟醸を自信を持ってお勧めしたそう。

「この酒米はどこ産?」とお客様にきかれ、「山田錦です。」と答えたら…

「なら返す。この土地で取れたお米の大吟醸が飲みたかったのに。」と言われたそう。

そのお客様は兵庫県の方だったそうです。山田錦の産地の方です。

この出来事が、玉生専務にはとても印象に残ったそうです。

それからは富山県産の酒米に切り替えたそうです。

今では杜氏さんも富山の方に来てもらい、「本物の富山の酒」を造っていらっしゃいます。


年に一回のコンクールで賞をとるととても有名になるということ。

それに入賞するのを目標にお酒を作っておられる酒蔵は多いと思います。

そこをあえて山田錦ではなく、富山県産の酒米をつかって富山の酒を造って勝負する!

という玉生専務の心意気がすばらしいと思いました。

そして、こうやってどんどん富山でしか味わえないものが増えたらいいなと思います。


次にお邪魔したのは、お米を蒸すところ。



この大きな釜にぐらぐらとお湯が煮えています。

ここでお米の蒸し作業をされるそうです。


むしあがったお米は、醗酵室へ。

醗酵室で大事な大事な麹菌と混ぜ合わせ、温度と湿度管理をして寝かせます。

一定の時間発酵すると外に出します。



こちらが出したもの。



麹をまとったお米さんです。

食べてみてくださいといわれて、口にいれてみました。

噛んでいくうちに、ほんのりと甘い味になってきました。

お酒造りのタンクの中で、口の中と同じことが起きているそうなんですって!!!

お米の発酵・分解が口の中で進んで、甘みがでるそうなんです。

だから甘いんですね~!すごいなぁ!!

しばらく外で寝かせてから、蒸しただけのお米と半々の量で混ぜ合わせて、いよいよタンクへ。


なぜ半々かといいますと、三段仕込をされているからだそうです。

三段仕込みとは、上記の作業を時間をおいて三回行うことです。

一回目に入れたお米が発酵してきたら、二回目。二回目が発酵してきたら三回目と入れるそうです。

これじゃないと、本当に美味しい日本酒はできないと玉生専務はおっしゃいます。

美味しいお酒を造るためには、情熱と手間なんですね!!

本当にすばらしいです…


そしていよいよお酒造りをされている蔵へ。

店頭にいるときから、お酒の香りがしていましたが蔵のなかは日本酒の中にいるような感じ(笑)

おおきなタンクが沢山あります。

タンクにはしごがかけてありまして、どうぞ中をみてくださいといわれたので、ありがたく覗…



これが仕込んで5日目のお酒です。

ぷちぷちという音が弾けて、とても強いお酒の香りがします。

果物のような華やかな香りと日本酒独特の強いお酒の香りです。

そして次に、さらに5日目から一週間たった状態のタンクの中も見せていただきました。



わかりますか!?

ちょっと写真の技術が未熟で、分かりづらいと思います。。すいません。

泡が小さくなっていて、ぷちぷちという音もしますが小さい音。

そして、香りが5日目のタンクとはぜんぜん違う!!

まろやかになって、さわやかな香りになっています。

発酵が進んで、アルコール自体もまろやかな味になっているそうです。

さらにそこから発酵をさせて、しぼったものが店頭に並ぶ「日本酒」になります。



こちらが絞る機械。

どええええ~びっくり!!でっか~い!!

この白い部分に酒かすがたまり、板の酒かすとして店頭に並びます。

こちらは、豚汁にいれて食べてもよし、トースターでチンしてソースとケチャップで食べるもよし。

衣を付けてフリッターみたいにして、これまたソースとケチャップで食べるもよし!!

とくに揚げるのは専務オススメの食べ方だそうです!お試しください!!


にごり酒とかはこのしぼりかたで決まるそうです。

来年にはBLACKとBLUEの発売も控えています。

それぞれ味わいが違うので、楽しみにしていてください!とのことでした。

こちらが現在発売中の「本醸造原酒 うすにごり 玉旭 WHITE」!!



720mlが1,150円、1800mlが2,400円です。

ビンの下のほうににごりのもとがたまっています。飲むときは混ぜてから飲んでくださいね!!


お家に帰って、さっそく冷やしてしゅるっと一口頂きました。

おいしい…のみやすい!!フルーティーなさわやかな香り。

なんともいえない甘さ…そして、ふわっとやわらかいお酒の香りがします。

…うまく説明できないorz

…あまり日本酒をたしなまないので、語彙が少なくてごめんなさい!!

冷なので、お刺身とかなんでも合います。

杜氏の嶋さんもFACEBOOKではいつもおいしそうなアテをご紹介してくださっています。

おいしいレシピ集など、ホームページも必見です。

ぜひ一度、ホームページとfacebookのチェックを!



新酒ができたときに飾る杉玉。すんごく大きいです。これは杉の木一本分。

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玉旭酒造有限会社(たまあさひしゅぞう)
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