尾崎紅葉の『金色夜叉』
今月今夜の月の日
可いか、宮さん、一月の十七日だ。
来年の今月今夜になつたらば、
僕の涙で必ず月は曇らせて見せるから
可いか、宮さん、一月の十七日だ。
来年の今月今夜になつたらば、
僕の涙で必ず月は曇らせて見せるから
主人公の貫一が熱海の海岸で、
貫一を裏切った恋人のお宮に向かい
言い放った日が、
1月17日、
この日の夜が曇り空になることを
「貫一曇り」と言う。
熱海の今日の天気はどうでしょうか。
熱海ではこの日に「尾崎紅葉祭」が行われます。
熱海のお宮な松はどの松ですか。
お宮をけった場所の松は
小説のなかでは場所は解らないが
あとから問い合わせが多いので
お宮の松として発表したそうです。
この小説、貫一には、モデルがいると云われています。
小説の貫一はカネの亡者となりますが
モデルは結婚もしすばらしい人生をおくっています。
この当時の遠距離恋愛は難しかったのでしょうね。
今も難しいですが
(源内)