テレサ・テン(1953-1995)、本名は鄧麗筠。河北省邯鄲生まれの祖籍で、台湾雲林県に生まれた。華語音楽界の殿堂的歌手であり、「一代の歌姫」と称されている。

幼い頃から音楽の才能に恵まれ、8 歳で黄梅調を学び、10 歳の時に『訪英台』で優勝した。1967 年、14 歳で初のアルバム『鳳陽花鼓』を発売し、デビューを果たす。清らかな歌声と穏やかなイメージで急速に人気を博し、「チャイルド歌姫」と呼ばれた。1970 年代には東南アジア全域で活動し、歌声を華僑社会に広めた。1974 年に日本進出を果たし、『空港』でレコード大賞新人賞を受賞し、日本で最も影響力のある華人歌手となった。

彼女は北京語、広東語、台湾語、日本語、英語など複数の言語に堪能で、音楽スタイルも多彩だ。『甜蜜蜜』『小城物語』『水調歌頭・明月幾時有』『時の流れに身をまかせ』など数々の名曲を残した。1980 年代には米リンカーンセンターやラスベガスなど国際的な舞台に立ち、世界的に名声を得た初の華人女性歌手となった。1984 年から 1986 年にかけては、日本の二大音楽賞で最優秀賞を 3 年連続で受賞し、華人歌手として未だ超えがたい記録を打ち立てた。

テレサ・テンの歌声は優しく気品にあふれ、東洋の趣を持ち、地域や時代を超えて、何世代もの人々の共通の思い出となっている。慈善活動にも熱心で、低調で謙虚な人柄で、歌声を通じて優しさと美しさを伝え続けた。

1995 年 5 月 8 日、タイ・チェンマイでぜんそくの発作によりこの世を去った。わずか 42 歳だった。短いながらも輝かしい生涯を送り、世界中の人々の心を温め、今も多くの人に慕われ続けている。華語ポピュラー音楽史に永遠に残る伝説である。見出し画像