玄奘(げんじょう)が自ら書いた

『大唐西域記』という本があります。

それをもとにして後世

『西遊記』という物語が作られました。

『西遊記』には次から次へと妖怪が出てきて玄奘の行く手を阻むのです。

実は、この妖怪、敵対していた妖怪ということではなく本当は玄奘に惚れ込んだ国王、皇帝たちでした。


行く手を阻んだ妖怪は実は玄奘に惚れ込んだそれぞれの国王、皇帝たちだったのです。

玄奘は、その優れた人格ゆえに次から次へと

『ここに滞在してくれ』

言われ、それを受け入れたがゆえに結局、妖怪に邪魔されたと同じように長い年月をそこで過ごさなければならなかったのです。


しかし運命とは、わかりませんね(笑)

玄奘が次の国まで向かう時に滞在していた国王の命令で護衛が付き次の国まで送ってくれたのです。


そして、また滞在していた国の皇帝や国王も次の国まで玄奘を守るように命じ護衛をつけて送ったのです。

この繰り返しで月日としては長くかかったのですが無事に天竺に行き経典を持ち帰ることができました。


こういった護衛がなければ恐らく山賊や盗賊に襲われていたことでしょう。

そう考えると玄奘が足止めを食らったと考えるより玄奘が投げかけた行為が何倍、何十倍となって帰ってきたのではないでしょうか?


こうして玄奘は天竺から唐へ戻り

『三蔵法師』と呼ばれようになったのです。