来月はクリスマスかぁ…
潤とデートしたいよなぁ。
また横浜行きたい。
そしてジェットコースター乗りたい。
「ねぇ、翔ちゃん。いいこと教えてあげる。」
「いいこと?何?」
「潤、彼女いないって。
フラれてからは好きな人もいないんだって!」
「え?マジ?
何で?聞いたの?いつ聞いたの?」
「こないだ翔ちゃんがバイトの日だよ。
だから、クリスマス誘ってみなよ。
まだクリスマスまで日にちあるし、早く約束したほうがいいよ。」
「そうだな。」
よかったぁ〜
二宮と付き合ってるわけじゃないんだ。
あ~よかった。
「潤!」
「あ、しょおくん。
ふふふ。しょおくんはいつも待ちぶせするんだね。」
「待ってる時間が幸せだからな。」
「そうなんだ。」
「うん。幸せついでに誘いたいんだけど…」
「うん…」
「潤のクリスマスの予定は?」
「クリスマス?
あぁ…クリスマスはちょっと予定があるかな。」
「え?予定?クリスマスにもう予定が入ってるのか?」
「うん。
あとさ、冬休みはカズのとこ行くから。」
「え?何で?」
「だから言ったでしょ。
俺はカズのマネージャーになるために勉強してるって。」
「だけどニューヨーク行くお金あるの?」
「うん。事務所が…」
「事務所?」
「あ、いや…バイトしてるから。」
「何の?」
「え?
えーっと…ちょっと出版社でね。」
「出版社でバイトしてんの?
出版社で何の仕事してんの?」
「事務。」
「事務?」
「そ、将来のために。
じゃ、俺急ぐから…またね、しょおくん。」
「ちょっと潤!」
出版社でバイトしてる?
そっか、潤は出版社でバイトしてるんだ。
だから最近流行やインスタ映えするものを写メすることに夢中になってたんだ。
なぁ〜んだ。
潤の秘密が分かってよかった。
でもどうして俺に内緒にする必要があるわけ?
あ!女子が多い職場だから後ろめたかったんだ!
何で女子が多いと俺に後ろめたいわけ?
潤は俺の気持ちなんて知らないのに…
やっぱり潤は何か隠し事をしているのかもしれない…
「翔ちゃん翔ちゃん!これ見て!」
と、朝会うなり雅紀は慌ててカバンから雑誌を取り出し俺に見せた。
「潤美…」
「えっ…」
「これ、潤美だよ。なんで潤美が雑誌の表紙に?」
「え?これ、潤美さんなの?
この子咲紅って名前みたいだよ。
今月号からデビューだって!」
「咲紅?」
「ほんとに潤美さんって潤に似てるんだね。
このモデル…潤にそっくりだよね?
俺ビックリしたんだ。バイト行ったら女の子がこれ見てかわいいーって盛り上がってて、見せてもらったら潤に似てたから。」
俺は帰りにその女性ファッション誌を買って帰り、じっくり見てみた。
か、かわいいっ!!
雑誌をぎゅっと抱きしめた。
咲紅はめちゃめちゃ可愛くて、俺のもろタイプの女だ…
世の中には似た顔の人が3人いると聞いたことがある。
俺は潤美と潤と咲紅…
3人のよく似た顔に出会い、俺はその3人とも恋に落ちてしまったようだ。